ドラゴン VS. 7人の吸血鬼
THE LEGEND OF THE 7 GOLDEN VAMPIRES
英=香港 1974年 90分
監督 ロイ・ウォード・ベイカー
出演 ピーター・カッシング
デヴィッド・チャン
ジョン・フォーブズ・ロバートソン
経営難のハマーはこれまで苦し紛れに様々なフュージョンを試みてきたが、このたびはカンフー映画である。このショー・ブラザースとの合作にハマーは社運を賭けていたらしい。ところが、その余りの出来の悪さにワーナーは配給を拒否、我らがハマーはその長い歴史に終止符を打つのであった。
カンフー・シーンはそれほど悪くはない。しかし、ストーリーは出鱈目である。この映画ではドラキュラ伯爵は100年前に中国に渡ったことになっている。その退治をヘルシング教授に依頼するのである。じゃあ、ヘルシングは今まで誰と戦っていたんだ?。ドラキュラだったんじゃないのか?。
こんなトンデモない矛盾が生じたのには訳がある。ハマー側は当初はドラキュラの出演は予定していなかった。ところが、ショー・ブラザース側からドラキュラを出してくれと頼まれて急遽脚本を書き直した。そのためにこんな矛盾が生じたらしい。もっと頭のいい人に書き直してもらえばよかったのだ。
↑怖いんだか怖くないんだかよく判んねえ。
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