悪魔のオペ
THE POSSESSED
米 1976年 79分
監督 チャールズ・ニゼット
脚本 ウィリアム・グリアー
出演 ビル・グリアー
デディ・ピータース
ウィル・ゼンス
邦題にも拘わらずオペは行わない。いくつかのチープな拷問が行われるだけである。砂漠の真ん中の珍奇な癲狂院で怪しげな研究に従事するキチガイ博士は「ヒトの邪心の有形化」に成功、それが怪物となってカップルを襲う、という物語だ。しかし、予算と演出力の著しい不足のために辛うじて商業映画として成立しているに過ぎない。ギリギリセーフというよりも、むしろアウトだろ、これ。
「H・G・ルイス の方がまだマシ」。
と云えば本作がどれほど酷いか判っていただけるだろう。怪物の描写は何本かの赤い紐がブラブラする様を下から撮っただけだし(おそらく触手のつもりなのだろう)、売りの筈の残酷描写もどおってことない。脱力を通り越して脳死に至るほどの威力を有するダメ映画である。
↑そこが急所。
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