溶解人間 米 1977年 85分 |
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1977年、『未知との遭遇』や『スターウォーズ』と同じ年に製作された50年代怪奇SFへのオマージュ。明らかな低予算で、演出も凡庸。サスペンスが盛り上がらないダメ映画であるが、私にとっては結構大切な映画ではある(註1)。 帰還した宇宙飛行士が怪物になっていた、というありがちな物語。ドロドロと溶けるに比例してドンドンと怪力になる不思議。しかも、どういうわけか人肉を喰う。彼のかつての同僚が救いの手を差し伸べるが、こいつがまったくの無力能ナシで、何もできないうちに死ぬ。やがて怪物も力が尽きて、ばっちいゲロ状物質へとドロドロ溶けてなくなっておしまい。 とまあ、そんな無情且つ無意味な物語はどうでもよろしい。この映画で特筆すべきなのは、本筋とは関係ない、どうでもいいようなシーンが極めて印象的に描かれている点である。 註1 何がどう「大切」なのかは「スパイダーマン」の項を参照して下さい。 註2 この長い廊下の倉庫は、この監督の次回作『ギャラクシーナ』でもロケ地に使われている。よっぽど気に入ったようだ。 |
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