江戸川乱歩の一寸法師 新東宝 1955年 84分 白黒 |
ガキの頃、夢中になったポプラ社の江戸川乱歩シリーズ。『少年探偵団』から始めて、『怪人二十面相』を経て、次第にハードなものに読み進む。そして、行き着いたのが『一寸法師』だった。もちろん、ポプラ社のやつは子供向けに書き直されたものだったが、それでも身震いするほど怖かった。 本作は、その『一寸法師』の完全映画化である。なにしろ主演が本物の一寸法師なので、その怖さは折り紙付きだ。 なお、一寸法師に扮した和久井勉は、本作を除けば、他に『女吸血鬼』しか出演作が見当たらない。本作のラストで電線をヒョイヒョイと伝わって逃走するスタントを見せてくれることから、おそらくサーカスの軽業師だったのではないだろうか?。いずれにしても、彼の存在なくしては本作は成立しない。小さくても、存在感は絶大である。 |
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