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ルドルフ・ヴァレンチノ
RUDOLPH VALENTINO
(1895-1926)

《主な出演作》
*黙示録の四騎士(1921)
*椿姫(1921)
*シーク(1921)
*血と砂(1922)

*ボーケール(1924)
*荒鷲(1925)
*熱砂の舞(1926)



ヴァレンチノの葬儀

「うほっ、いい男!」の代名詞、ルドルフ・ヴァレンチノはイタリア南部の名門の出身らしいが、素行が悪く、18歳でニューヨークに渡り、ジゴロのようなことをして暮らしていた。窃盗や恐喝で逮捕されたこともあるという。
 ナイトクラブを巡業するダンス一座に加わったことが切っ掛けで、

「ちょっとぉ、あのコ、いいじゃなぁい」(←何故かオカマ言葉)

 注目されて映画に出演するようになり、『黙示録の四騎士』の主役に抜擢されたことで大ブレイク。『シーク』『血と砂』で人気を不動のものにする。

 そんな彼の死はあまりにも唐突だった。
 人気絶頂の1926年8月、滞在先のニューヨークのホテルで病に倒れたのだ。急性虫垂炎、俗に云う盲腸炎である。直ちに緊急手術が施されたが、腹膜炎を併発し、8月23日、あっけなく逝ってしまった。
 まだ31歳だった。

「もう、どんだけぇ!」

 人気のピークで急逝したために「伝説の美男子」として今なお語り継がれているわけだが、もし生きていたならば、その名を残していただろうか?。来るトーキーの波を彼は乗り切ることが出来ただろうか?。甚だ疑問である。
 マリリン・モンローにしてもジェームス・ディーンにしても、若くして死んだからこそ伝説になったところが多分にある。事実、かくいう私もヴァレンチノの作品は断片的にしか見たことがないのだ。名前と評判だけが一人歩きしている。それがヴァレンチノの実際である。


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