シネマトグラフ フランスのリュミエール兄弟により開発された史上初の映写機。キネトスコープの改良型に過ぎないが、一度に多くの人が鑑賞できて経済的だ。当然にこちらの方が主流になっていった。 シネマトグラフは瞬く間に世界中に広まり、アメリカでは「ニッケル・オデオン」と呼ばれる映画館が続々と作られた。ニッケル(5セント)で入場できる、座席150人ほどの小劇場である。1908年頃には全国で1万軒を越えたというから大流行りだ。そして、いよいよハリウッドが大作に乗り出す1915年頃になると、大劇場の時代が幕を開けるのである。 |