アンダルシアの犬
UN CHIEN ANDALOU
仏 1928年 17分
監督 ルイス・ブニュエル
脚本 ルイス・ブニュエル
サルバドール・ダリ
出演 ピエール・バチェフ
シモーヌ・マルイユ
サルバドール・ダリ
ルイス・ブニュエル
くわえ煙草で剃刀を研ぐ男(ブニュエル本人)。ふと見上げると満月だ。彼は女に近づくと、その片目を広げて剃刀を添える。満月を細い雲が横切ると、眼球がスライスされて、中からどろりと身が流れる。
史上初のスプラッター映画と評されることもある『アンダルシアの犬』は、こんな取り留めのない映像が連鎖的に繰り広げられるシュルレアリスムの傑作である。
呆れるほどに暴力的で、呆れるほどに倒錯的。何度観ても新鮮で、決して厭きることがない。
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