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ホラー喰っちまったダ!
MICROWAVE MASSACRE

米 1979年 75分
監督 ウェイン・バーウィック
出演 ジャッキー・バーノン
   ローレン・シャイン
   メージャー・エレクトリック
   クレア・ギンズバーグ


 しょ〜もない邦題に気勢を殺がれるが、海の向こうではカルトである。数年前、輸入ビデオ屋で見つけた時は、電池でピコピコと点滅する電子レンジがオマケで付いていた。当時はしょ〜もないと思ったが、今思い出すに、買っておけばよかったと猛烈に後悔している(註1)。

 内容はというと、原題の『電子レンジ虐殺事件』が示す通り、人喰いホラー喜劇である。
 或る土方の親父、酔った勢いでカミさんをブッ殺し、バラバラにして冷蔵庫に。試しにレンジでチンしてみると、これがなかなかいいお味。カミさんを喰い終わると、売春婦を拾ってきては調理する毎日。ところが、肉ばかり喰っていたものだから、親父は心臓発作であの世行きとあいなるのであった。

 とまあ、以上のあらすじが示す通り、本当にしょ〜もない。同じ人喰い喜劇ならば『フライパン殺人』の方が遥かに出来がよい。にもかかわらず本作がカルトとなっているのは、そのバカバカしい人喰い描写ゆえだろう。バーベキューにするために手首とピーマンを串刺しにする。売春婦の胴体でケーキを作る。これをモリモリと食べる主人公。本当に旨そうに見える。本作を見た直後ならば、ひょっとしたら抵抗なく人肉が喰えるかも知れない。

註1 本当は、そうでもない。


 

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