ホラー喰っちまったダ! 米 1979年 75分 |
しょ〜もない邦題に気勢を殺がれるが、海の向こうではカルトである。数年前、輸入ビデオ屋で見つけた時は、電池でピコピコと点滅する電子レンジがオマケで付いていた。当時はしょ〜もないと思ったが、今思い出すに、買っておけばよかったと猛烈に後悔している(註1)。 内容はというと、原題の『電子レンジ虐殺事件』が示す通り、人喰いホラー喜劇である。 とまあ、以上のあらすじが示す通り、本当にしょ〜もない。同じ人喰い喜劇ならば『フライパン殺人』の方が遥かに出来がよい。にもかかわらず本作がカルトとなっているのは、そのバカバカしい人喰い描写ゆえだろう。バーベキューにするために手首とピーマンを串刺しにする。売春婦の胴体でケーキを作る。これをモリモリと食べる主人公。本当に旨そうに見える。本作を見た直後ならば、ひょっとしたら抵抗なく人肉が喰えるかも知れない。 註1 本当は、そうでもない。 |