ザ・フラッシュ2 米 1991年 93分 TVM |
『スターウォーズ』のシリーズは、主演俳優にとってはなんともトンデモな展開になってしまった。お姫さまに恋してその救出の旅に出たものの、修行中に相棒に寝取られて、しかも、実の妹だったという近親相姦。その上、ダースベイダーまでもが実の親父で、 結局、マーク・ハミルはルークのイメージを払拭し、キャリアを積み直さなければならなかった。そのために挑んだのがキチガイ役だ。90年の『ミッドナイト・ライド』は「これがルークかい!?」と見紛うほどの大熱演で新境地を切り開く。そして、その延長線上で出演したのが本作である。キチガイぶりはパワーアップし、もはや痛々しいほどである。正直云って、やけくそになっているとしか思えない。 4年後、『バットマン・フォーエヴァー』が公開された。これでジム・キャリーが演じたリドラーは、本作でハミルが演じたトリックスターそのままだった。パクられたのだ。しかし、世間はキャリーがパクったことなど知らない。本作を見ていないからだ。なにしろ、子供向けのTVムービーなもんで。 なお、私はやけくそのルークを手元に置いておきたいがために、本作のLDを、中古盤ではあるが所持している。200円だった。 |