ブラック・ダリア事件 |
エリザベス・ショートの遺体 エリザベス・ショート |
極めて異常な光景である。発見者がマネキンだと思ったその死体は、腰からきれいに半分に分かれていた。まるでいたずら坊やが胴と脚を持って引っこ抜いたバービー人形のようである。しかも、口は右の耳から左の耳まで切り裂かれ、悪魔の形相を呈していた。 |
新聞用に修正された現場写真 犯人からの小包 |
検視解剖の結果は、更に驚くべきものだった。肛門と膣には何かが押し込まれていた。それは人間の皮膚だった。小片をパズルのように並べると、それは大腿のえぐられた部分であることが判明した。 |
エリザベス・ショートの遺体 |
『ヘラルド・エクスプレス』の記者、アギー・アンダーウッドは、ガーナー・ブラウン警部補と親しかった。ブラウン警部補は「エリザベス・ショート殺しとジョーゼット・バウアドーフ殺しとは関連がある」と考えていた。 |
エリザベス・ショートの遺体 |
一方、捜査本部には興味深いタレ込みがあった。犯人を知っている男の話を録音したというのだ。半信半疑でテープに耳を傾けると、かなり詳細な殺害状況が語られていた。しかも、その男はエリザベスが性交が出来なかったことを知っているようなのだ。この時点ではそのことは公表されていなかった。 |
参考文献 |
『切断〜ブラックダリア殺人事件の真実』ジョン・ギルモア著(翔泳社) |