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時の話題2007-11
LAST UPDATE 2007-11-22
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◇印は《日々雑感新掲示板》より転載
知的障害者年金の横領事件(07/11/21) ◇クラスター爆弾(07/11/19) ◇奈良サンウリム2007(07/11/11) ◇守屋カタログ(07/11/2) ◇ガソリン急騰と海上給油(07/11/1)

【知的障害者年金の横領事件】vol.424《日々雑感より》
◆奈良県広陵町で、すでに倒産した家具製造会社に勤務していた10名の知的障害者従業員が、障害基礎年金を社長に横領され、給与もろくに与えられず、うち約7名は足の踏み場もないほど散らかった会社の寮一部屋に住まわされていた事件が先月に発覚し、訴訟の準備が進められている。障害基礎年金は2ヶ月で約13万円、会社の月給は約4万円。1ヶ月で約10万円の収入があるはずだが、実際には週末に3000円程度の小遣いを渡されていただけというから、あまりにひどい話だ。こうした搾取・横領は数年にわたっていたようだが、社長は倒産を回避するための資金繰りにしていたと弁明している。しかし、それは詭弁・強弁に過ぎない。損害賠償総額は約2億円になるようだが、支払われるめどはなく、国による未払い賃金の立て替えが検討されているようだ。労働基準監督署も、こうした実態を見逃していた責任が問われるべきだ。障害者雇用促進法による雇用率を達成していない官公庁さえあるのが悲しい実態だが、一方で障害者を雇用しているようでいて実は補助金目当ての企業もある。補助金給付期間が終われば解雇される障害者も少なくない。そんな企業が労基署から表彰されたりするから、どこをどう評価しているんだと怒りを覚えるのだ。障害者雇用が進まない実態は、低賃金でも仕事があるだけましという意識を生み、作業所の障害者が極端な低賃金で生活雑貨の低価格を支えているという現実ももたらしているのだ。こうした日本の過酷な労働実態は、今、障害者や外国人労働者にのしかかっている。そうした事実から、私たちの労働のあり方や、生活の背景にも目を向ける必要があるだろう。(1167、07/11/21)[→11月目次]

【クラスター爆弾】vol.423《日々雑感より》
◆夜空で二段階に破裂するしかけ花火は、迫力と華やかさをもつ。一方、「ブドウの房」とい意味のクラスターをその名に冠したクラスター爆弾は、「チャイルドキラー」の異名を持つ悪魔の兵器だ。爆撃機から投下された親爆弾が空中で爆発し、数百の小爆弾が突然の豪雨のように地上を襲う。小爆弾が爆発し、無数の鉄の破片が肉体に突き刺さる。さらにおぞましいのは、2〜3割の小爆弾にはパラシュートがつけられ、不発弾として地雷のように地上に散らばるため、負傷者の救助をたまたげる。人を殺し、土地を殺し、戦意を喪失させ、抵抗の意志をそぐ心理効果が計算された悪魔の兵器なのだ。畑に転がる不発弾が農民の足を奪い、子どもの命を奪う。クラスター爆撃禁止条約締結が進まない。こんな「売れ筋商品」を禁止されてはたまらないという「死の商人」と、彼等とつながる政治家の思惑が、子どもの命を奪ってゆく。日本各地の兵器工場でもまたクラスター爆撃を製造していることを付け加えておかねばならない。(1165、07/11/19)[→11月目次]

【奈良サンウリム2007】vol.422《日々雑感より》
◆今年のサンウリム(奈良県の民族文化祭)は、北部ブロック解放文化祭との共催で県解放センターで開催された。さいぼしやトック、油かす入りぞうすいやスリランカカレーなどの出店が並び、チャング教室や民族衣装試着コーナー、書籍や世界のビール販売もあった。和太鼓やプチェチュム、ギター弾き語りや太極拳などのステージもありで、反差別の仲間たちが集う楽しい集会だった。ギター弾き語りは高校時代以来の畏友の熱唱で、CDも買った。いつかジョイントをさせてもらいたいが、kurochanの腕前はまるでドシロウト。でも彼の活動に刺激されながら実践的メッセンジャーになっていきたいものだ。(1158、07/11/11)[→11月目次]

【守屋カタログ】vol.421《日々雑感より》
◆戦争中毒国家アメリカには、一方で「ペンタゴンカタログ」なる軍需関連受注実態を告発する書物が定期的に発刊されているという。湯水の如く税金を使い、法外な価格で軍需品を買い、闇で賄賂が返ってくる構図は、日本にもあてはまる。軍需品の取引価格は民間価格の100倍が相場といわれ、製薬や化粧品以上に「ぼったくり」である。これまでに防衛庁調達実施本部の汚職が明るみに出たことが何度かあったが、守屋防衛事務次官の汚職は根が深い。週末のゴルフなんかに問題をすり替えさせてはならない。軍需企業との癒着の構造を明らかにし、さらには「軍事的脅威」や「テロとの戦い」が、利益先導の「演出」であることを暴露しなければならない。権力に取り込まれたマスコミには期待できないが。(1153、07/11/2)[→11月目次]

【ガソリン急騰と海上給油】vol.420《日々雑感より》
◆原油先物が1バレル95ドルのニュースが流れたと思ったら、ガソリンがリッター150円突破という。クリントン時代の原油が1バレル20ドル程度だから、ここ数年で超巨額のオイルマネーが生み出され、サウジ等の国々と国際石油メジャーは、西アジア諸国の庶民生活を地獄絵図に突き落とすことと引き換えに、さらなる暴利をむさぼろうとしている。高額の原油を大量に買わされ、アメリカとその同盟国に無償で海上給油させられてきたのが日本だが、10月末でとりあえずの「撤収」という。限度を知らぬ貪欲さの「死の商人」にこれ以上人々に恐怖と絶望を巻き散らかされてはたまらない。(1152、07/11/1)[→11月目次]



























<アンカージャンプ用の画面余白です>