【中教審最終答申批判】vol.114《
日々雑感より》
◆中教審最終答申は英霊大量生産ガイドラインに見えて仕方ない。多文化共生教育とは相反する全体主義愛国強制教育を謳っているように見えるのは僕だけだろうか?(323、03/3/20)[→3月目次]
【イラクと米国の蜜月】vol.113 《クイズ解説より》
◆緊迫した情勢のイラク戦争問題ですが、米国のイラン敵視には、ブッシュやパウエルの表面的な言葉からは見えてこない背景があるようです。
そもそも米国が主張している大量破壊兵器は、核兵器開発資材も含めて、レーガン政権時代に米国自身によって供給されたものなんですね。
なぜそんなものを米国がイラクに供給したかというと、隣のイランで、パフレヴィー2世親米独裁政権が1979年のイラン革命で倒れ、その後ホメイニが主導するイラン政府は、反米・反ソの姿勢を明らかにし、アラブ諸国とも対立するんですね。そして翌年、国境問題の小競り合いから9年にも及んだイラン=イラク戦争が勃発します。革命により弱体化していたイラン軍は、緒戦では劣勢だったんですが、命を奉じるかのごとくの国民の犠牲により、やがてイラクを席巻しはじめす。周辺諸国も「革命の輸出」をおそれますが、石油支配に支障をきたしたくない米国は、何としてでもイランの勝利を阻止しなければならないと、なりふり構わず徹底的にイラク支援に乗り出します。これが80年代前半の、イラクと米国の蜜月です。現米国国防長官のラムズフェルドは、当時民間人でしたが、レーガン大統領の密使として、バグダッドのフセインに親書を手渡しに行っているんですよ。
1990年、イラクのクウェート侵攻で、米国のイラク支援は終わりを告げますが、湾岸戦争もまたCNN等の相当な情報操作によって米国の石油利権が覆い隠されていたことは、やがて米国では周知の事実になったようです。
イラクが民主国家だとは言えないかもしれませんが、イラクを「悪の枢軸」とまで言う米国の主張には、あまりに手前勝手な「エコノミック=キラー」ぶりが見え見えだし、多くの罪無き犠牲が確実に予想される事態を見過ごすわけにはいかないと、kurochanも強く思うんです。(クイズ第70問、03/3/17)[→3月目次]
※ブッシュアメリカのイラク攻撃に反対
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イラク戦争・報道批判
【マーケティングリサーチと消費者の声】vol.112《
日々雑感より》
◆R692iという耐衝撃・防水型ドコモの携帯を使っているが、使い心地等をいろいろ聞きたいということで、「日経リサーチ」のインタヴューを受ける。全国で15万台しか売れていないらしく、普通は20万以下の場合、ユーザーを見つけられないので調査はしないらしいが、携帯電話のマーケティングリサーチはやはり投資に値するようで、わざわざ東京から奈良までお越しになった。kurochanが購入した事は、この「日々雑感」昨年8月の過去ログページを検索で見つけたようだ。何回かのメールのやり取りの末、今日午後のインタヴューに至った。ほとんどは首都圏で取材されているようだが、週2回は関西に来ているとのことで、マーケティング市場というのも相当なものなのだろうな。1時間弱に渡り、事前に用意されていた様々な質問項目に答えたが、ついでに防水デジカメも持参し、防水ザウルスへの期待も伝える。今回の調査はおそらくNTTからの依頼だろうが、各企業やこうした調査会社に、消費者の声を積極的に伝えていくことで、営業利益を越えた企業の社会的責任の自覚に資する事も健全な市民社会形成の一手法なんだろうな。携帯マナーや電磁波問題にも一応触れたが、もっと訴えたらよかった。(320、03/3/15)[→3月目次]
【イラク戦争・報道批判】vol.111《
日々雑感》+加筆
3月20日(イラク・日本時間)、米英軍は安保理決議無しのイラク攻撃を開始。世界各地で数千万ともいわれる民衆が反戦運動を展開。「フセインは独裁者だから攻撃はやむなし」「戦争は反対だが、小泉の判断は支持する」との声も見受けられるが、「戦争そのものが悪だ」という視点と、「戦争報道の罠」を検証する視点を忘れたくないと思う。「朝日」「毎日」はイラク戦争反対・「読売」「産経」はイラク戦争支持とはっきりと分かれた日本の全国紙だが、テレビ報道も含め、湾岸戦争時に比べて、情報戦との視点から双方の発表の真偽を検証する報道が見受けられる。しかし、イラクと米国の関係や戦争報道について、歴史をさかのぼる報道が見受けられないのは、何故だろうか?
尚、1985年にノーベル平和賞を受賞したオーストラリアのヘレン=カルディコット博士が、ローマ法王ヨハネ=パウロ2世に人間の盾としてイラク入りすることを要請していた。また反戦署名のチェーンメールはやはりいたずらであった。kurochanも、少しおかしいと疑いつつも、少しでも戦争回避の力になればと数十人に転送してしまったことを、ここでお詫びします。一方、kurochanは下手で簡単だったが戦争回避の英文メールを書き、直接ホワイトハウスに送ったのだが、開戦してしばらく後、受信拒否されて戻って来てしまった。(03/3/25筆)
◆イラク攻撃に関し、ブレアや小泉が民意と掛け離れた追米姿勢をとっている事に対する批判報道も問いたい。(316、03/3/9)
◆明日、世界各地で反戦集会が企画されているという。世界の平和を脅かし、名もなき市民に犠牲を強いようとしているのは一体どこのどいつだい、ブッシュさん?(314、03/3/19)
◆米英西は何を目論んでいるのか?仏に石油の分け前を与えないという以上の戦略か?ヨハネ=パウロ2世のバグダッド入りには確かに効果があるかもしれないね、カルディコット博士(豪)!(321、03/3/16)
◆ブッシュ=アメリカが世界中を危機に陥れた。覇権主義が蔓延り、命と正義を弄び、他者の心情を想像できない貧困な世が訪れるのではないかと危惧する。人の世の豊かさを守り育む営みを常なる信条とすることを俺は誓おう。(322、03/3/18)
◆署名メールを回したりもしたが、直接ホワイトハウスに反戦メールを送った。しかし、米英によるイラクへの爆撃は行われてしまった。すでにイラク人10人死亡との情報もあるが、戦争犠牲者は一切出してほしくない。湾岸戦争時と同じく大本営発表のCNNを垂れ流す民放、死の商人の企みにたかるかのごとき株価・景気予測、ブラウン管の向こう側の戦禍を眺めているという情報化社会の居心地の悪さ。(323、03/3/20)
◆湾岸戦争時の「油まみれの水鳥」や「保育器ベビー虐殺を訴えるクウェート人の母」が「やらせ」だった事は有名だが、今回は? (324、03/3/23)
◆2〜3日でかたをつけると言っていたブッシュのイラク攻撃が長引く模様だ。電子爆弾に暗まされても犠牲者数は増えていく。戦中のみならず戦後の大衆操作にも警戒すべきだ。3S政策を未だひきずる日本のように。(325、03/3/27)[→3月目次]
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ブッシュアメリカのイラク攻撃に反対
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イラクと米国の蜜月
【東海村臨界事故・桶川ストーカー事件・名古屋刑務所事件における司法とマスコミの責任】vol.110《
日々雑感》+加筆
名古屋刑務所において、2002年5月に革手錠の締め上げによる内臓破裂・腹膜炎による死亡事件が発生。同年9月には、同じく革手錠の締め上げで内臓破裂傷害事件が発生。さらに2003年2月には、全裸にされた受刑者が肛門に高圧放水を受け直腸裂傷・腹膜炎で死亡するという事件が発生していたことが発覚し、関係した刑務官等は逮捕起訴された。
一方、ストーカー被害を上尾署に繰り返し訴えていたにもかかわらず、適切な捜査がなされず、1999年秋に殺害された女子大生の遺族がおこしていた国家賠償請求訴訟の判決が、2003年2月26日に出され、捜査怠慢と殺害の因果関係が否定された。また県警本部長が、賠償金欲しさに訴訟を起こしたと発言し、批判を浴びた。
そして、同じ1999年秋に東海村で起きた臨界事故の裁判で、水戸地裁は3月3日、ウラン燃料加工会社のJCO元所長らに有罪判決を出すが、核燃(核燃料サイクル開発機構)の無理な発注や国の安全審査の不備の責任は認めなかった。(03/3/25筆)
◆JCOの判決が出たが、監督官庁の責任を不問としたのは裁判官の保身に思えて仕方ない。原子力政策は無謬らしい。(314、03/3/4)
◆桶川ストーカー裁判に関する埼玉県警本部長発言にも呆れるゾ!(314、03/3/4)
◆小尻記者が亡くなった一連の事件の完全時効が11日。言論を力で封じる暴挙を許さぬ市民社会の成熟と、民主主義を本当に守る司法・行政を、求め創り出す一助となるべく努力する事を改めて誓おう。(316、03/3/9)
◆人権擁護法案では人権委員会が法務省の管轄下に置かれることになっているが、これが問題だ。独立性に大きな疑問を抱かざるを得ず、禍根を残すことは必然と思う。多くの良心的な警察官や裁判官がいることは承知の上だが、敢えて訴えたい。桶川ストーカー国家賠償請求訴訟で、それまで埼玉県警自身や浦和地裁が認めていたはずの捜査怠慢と殺害の因果関係が否定されたのはなぜか?東海村臨界事故判決で核燃や国への責任追及を「責任転嫁」だと退けたのは司法自らの保身という責任逃れではないのか?今回発覚した名古屋刑務所の受刑者虐待は氷山の一角ではないのか?この事件の関係書類を法務大臣が文面も読まずに却下していた責任はどうなるのか?「○△議員は明日にも逮捕される見通し」などというニュース報道がいつも流れるのは、検察が証拠隠滅時間の恩を貸しているのではないのか?そしてマスコミは、人権擁護法案を「報道の自由」の側面からばかりではなく、権力チェックを怠り、御用宣伝とプライバシー侵害視聴率・発行部数獲得大キャンペーンに堕している業界自らの姿を徹底批判をすべきではないのか?(03/3/25筆)[→3月目次]
【チョゴリで卒業式に参加する生徒に対する差別発言】vol.109
2月28日の大阪府議会で自民党の八木博府議が、府立高校の卒業式について、「どっかのキャバレー来たちゃうんかな、そんなような卒業式」と発言した。これは民族衣装で卒業式に臨む生徒や保護者に対する重大な差別発言だ。
◆とりわけアジア系外国人に対する差別意識が根強い日本だが、そんな社会への旅立ちの場で、在日の朝鮮人や中国人であることを堂々と表現しようと、民族衣装で卒業式に臨む若者たちがいる。友達や保護者の注目を浴びながらもチマ=チョゴリやチャイナドレスを着るそんな生徒たちの思いを踏みにじる発言だ。八木議員は表現の仕方云々と言い訳しているが、在日外国人の立場を全く理解していない議員であることは確かだ。
卒業式で、普段使っている通名=日本名ではなく民族名で呼名する取り組みもあり、kurochanも関わったことがあるが、本人の思いを受けとめられない同級生や教員もいる。民族宣言等も含め、改まって構えなくてもよいぐらいの普段からの多文化共生社会の実現に向けてkurochanも取り組みたい。(03/3/4執筆)[→3月目次]