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以前、スティーブ=ジョーンズ、という、当時世界最強と言われたイギリスの男子マラソン選手がいましたが、同じハーフマラソンに出場したことがあるんです。彼は招待選手で僕は一般参加でしたが、抽選に当たった僕は前日のレセプションに参加できたんですね。世界の名だたる長距離選手が多数出席しており、大変緊張しましたが、通訳のお姉さんに頼んで、彼にインタビューを試みたんです。教員になって間もない頃でしたから、「僕の生徒達にメッセージをいただきたい」と頼んだんです。礼節を重んじる(?)イギリスの、しかも空軍の軍人で、頭も丸刈りだったので、さぞや厳しいことを言うんだろうと思いきや、「日本のスポーツ選手に言いたい。スポーツはエンジョイすべきものだ、とあなたの生徒達にも伝えて欲しい」と言うんですよ。驚きました。そして嬉しくなりました。読売新聞渡辺社長や日本陸連青木会長もいたからか、カチカチの日本人選手に比べ、欧米の選手のリラックスしていたこと!ジェフ=スミスという選手なんか、これもイギリス人ですが、「半被」を着て騒いでいましたし、バリオスというメキシコ人なんか、のちに男子1万メートルの世界記録を作りますが、フィアンセを引き連れ、試合前日にそんなに食うか!というぐらい会場内をバクバク食い回っていました。食うことだけは負けないぞ!と思っていた僕も、バリオスにはあきれてしまいました。ただし、アフリカ選手の中でも軍事色の強い国の選手は、とても固い雰囲気で、あれが「国威発揚」なんだな〜、と思ったものです。
(2002/2/19掲示板レスより、2002/2/20「みらパマのページ」掲示板にも転載)