ナホトカ号流出重油回収作業
LAST UPDATE2001-02-26 11:07

山間部は雪が吹きつけ心配だったが、 日本海沿岸はまだ晴れており、
小雪が降ったりもしたけど、作業できました。

レバーのような赤茶けた、
巨大なチョコレートのような重油が砂浜にたくさん落ちており、
次々流れ着きます。

まだ砂をかぶってるのを掘り出したりしました。
またテトラポット周辺などは作業が進んでおらず、
ベットリ、ドップリの重油まみれで、
サラダにかけたドレッシングを極小の茶さじではぎ取っていような作業です。

船首が漂着した三国町は天候の加減で作業ができるかどうか分からないということで、
この日は、敦賀へ行きました。

重油の塊はいくらでも打ち寄せてくるし、
海底にはまだ巨大なタンクが沈んでいるので、
気の遠くなるようなマメな作業が必要です。

海を守るため、被害地の人々の生活の展望のため、
重油の沈澱の前に早急な作業が必要です。

寒風の中、浜辺やテトラポットの隙間で、
砂と重油相手に、スコップやシャベル、
そして重油を回収し堤防沿いのドラム缶に運ぶためのバケツを手に、
果てしない作業をしていると、
心身ともに疲れてしまうのがよく分かりました。

気分が悪くなり、体調が崩れ、
中には死ぬ人が出るのも十分理解できました。

油まみれの魚が流れ着いて、拾ったのですが、
あの魚にすれば、もう取り返しのつかない悲劇だったのです。

(賀須井先生らと2月4日に作業に参加してきました)
※松下・松岡・玉川・下裏・森住くん、体操服ありがとうございました。

(2000年2月21日、学級通信「笑顔111」)