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「何で私が恵まれない子どもだって決めつけんの!私は恵まれてる!」
それは、ボクが高校2年生になる春休みのこと、友達に誘われて、たんぽぽの家という「障害」者施設のキャンプに参加しました。夜のミーティングで、養護学校に通っているある女の子が、こう言いました。
「この前、頭にきたことがあってん。駅前で、『体の不自由な恵まれない子どもたちに愛の募金を!』って言っててん!」
ボクは最初、何が言いたいのか理解できませんでした。・・・・「障害」者のために駅前で募金活動するやつって偉いやんけ!....?
彼女は続けて言いました。
「何で私が恵まれない子どもだって決めつけんの!
私は自分が恵まれてないなんて思わへん!私は恵まれてる!」
あなたはどう思いますか?
表現の問題でしょうか? 彼女が強がりなんでしょうか? ボクは、人の痛みを知ることの難しさと、人間の誇りを学んだように思います。
自分の思っていることと、他人の気持ちがすれ違っていないか? 本当に他人を大事にできているか? 自分自身を見つめ直したいものです。
(2000/6/30、夏休みのしおりに掲載)