モウ

 

 カインが使用しているキャリバーンとは、クレイモアと呼ばれる大剣である。

 クレイモアは「巨大な剣」の意味で、イギリスの高知民族ハイランダー達によって

 主に使用されていた。しかし、このキャリバーンはアーサー王伝説で知られる

 エクスカリバーそのものなのである。しかしカイン自身はそのことを知らない。

 


<カイン・ストーリー>

 カインは一歳に満たない頃に養父「アモウ」に引き取られた。

 その経緯は不明。アモウの職業は貿易商であったが、

 それは表向きの話。彼の真の素顔は古代組織のアサシンであり、

 腕前も相当のものだったらしい。カインはアモウを慕っていたが、

 そのことは知らず、実の父ではないということも知らなかったようだ。  

  あるときカインはアモウの仕事上の都合で、2年間日本に滞在することになる。

 そしてこのときにショウから剣術の手ほどきを受けている。ショウは別に剣術の

 講師をしているわけではない。なぜショウが他人であるカインを弟子として

 迎えたのか?実はアモウとショウは知り合いで、親しい間柄にあったらしく、

 それが関係していると思われる。カインとエイジが知り合ったのもこのときで、

 よきライバル、よき親友として修行の日々を送っていたようだ。

  だがある日悲劇は突然訪れる。アモウが何者かの手によって殺されたのだ。 

 そのときにアモウの裏の顔も知ったカインだったが、アモウを慕う気持ちには

 変わりはなかった。彼は賞金稼ぎという裏の世界に身を投じ、アモウの敵を

 懸命に探し続けた。それが尊敬して病まない師匠、ショウであるとも知らず・・・

  闘神大武会でショウと巡り会い、ショウ自身の口から自分がアモウを殺した

 と告げられたカイン。ショウはカインに自分を殺すように要求するが、カインに

 それができるはずは無かった。生きる目的を失ってしまったカインであったが、

 そんな彼の心の支えとなったのは養女ナルの存在であった。

 「これからの人生、全てをナルにささげても構わない・・・。」

 彼の剣からは、もう冷酷な香りはしないはずだ。 


 (文章は、様々な資料をもとに作成したものです。) 

 

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