-STELLA DEUS- [世界観解説]
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物語の舞台となるは、レーバ大陸。
大自然の化身である精霊を友とし、森羅万象の力を借りる“マニ王国”と、
人類の英知「錬金術」を至高とする“ルキミア王国”。
この二国が友好関係を築くことにより、
大陸は黄金時代とも称される、かつてない繁栄の時を迎えていた。
だがある時、大陸に異界からの脅威が降り立つ。
その脅威の名は、“破壊神ディエジラーエ”。
破壊神は無差別に虐殺を行い、レーバ大陸は破滅の危機を迎えた。
しかし11人の勇者が立ち上がり、見事これを打ち破ることに成功する。
人々は、辛くも救われた。
ところが悲劇は続き、今度はマニとルキミアの間で大規模な戦闘が勃発。
マニ王国は滅亡し、ルキミアもその後で滅亡の道を辿る。
結果、錬金術は衰退して禁忌となり、
精霊もその数を大きく減らした。これにより、最悪の事態が起こってしまったのだ。
レーバ大陸は古来より、不気味な霧に覆われていた。
“虚霧の海”と名付けられたそれは、
ひとたび内部に取り込んだものを、全て白塵へと変えてしまう。
そんな恐ろしい悪夢が、精霊の減少により、大陸を少しづつ侵食し始めたのである。
侵食が決して一時的なものでないことが分かり、人々は恐怖し、ある者は暴徒と化した。
度重ねる厄災は、あたかも神への感謝を忘れた人間達に、
裁きの鉄槌がくだされたようでもあった・・・
救いを求める民達の前に、一筋の光が差す。
それは、以前から神の偉大さを説うてきた“エクウェ教団”である。
彼等は言う。 逃れられぬ消滅こそ、神のご意思。
消滅は絶望ではなく、理性を失いつつある我々人間に与えられる、“安らかなる終末”。
いわば、最後の慈悲なのだ。
彼等は説き続ける、ただ座してそれを受け入れよ、と。
エクウェ教団の思想は、混乱に陥った群集を広く救うこととなり、
大陸に一応の平穏をもたらした。さらに、
マニとルキミアに代わって世に台頭した“神聖フォルナーレ王国”もこれの
支持を表明した為、以後百数年にわたり、エクウェ教による治世が行われることとなる。
だが、「いつか終わりが来る」という恐怖は、和らいだとはいえ、
決して人々の脳裏から消えることは無い。
不安を消そうと、大陸には考えることを放棄した、無気力な人間が増加していった―――。
ここに、ディグニスという名の男が立ち上がる。 彼は生ける屍のようなエクウェ教信者を
嫌悪し、教団に反旗を翻した。 類稀なる剣術の腕で次々と信者を殺め、
その行動は人々を再び恐怖に突き落とす。
しかしその一方で、彼の生気に満ちた猛々しさに魅せられた者も少なくない。
いつしかディグニスの下には数多の人間が集い、一つの国家にも勝る力をつけていった。
そして彼等は、ついに大陸随一の“神聖フォルナーレ王国”すら滅亡に追い込む。
その勢いは留まることなく、彼の掲げる「無気力な者には死を」という理想は、
やがて大陸全土を席巻した。
現在のエクウェ教団 教主である女性ルーメンは、安らかなる終末を乱すものとして
彼を糾弾するも、あえなく捕らわれてしまう。
彼は覇王と畏怖される存在となり、大陸の実権を手にするまでになっていく。
そしてディグニスの魔手が、物語の主人公、
スフィーダの住む村にも伸びようとしていた・・・
(※文章はゲーム中に得られる情報をもとに作成。 もしも解釈に間違いがあったら・・・ホントごめんなさいorz)