自作
ストーン
スピーカー
stone speaker
 2年前から構想を練っていたストーンスピーカーが完成しましたので、以下にご紹介致します。ピュアオーディオとは何かを考えると無駄な音を抑えることにあると思い、まずは箱鳴りを抑えることにしました。以前は、箱鳴りによる低音強化、バスレフによる低音強化などの発想にも憧れましたが、最近ではピュアな音を好み、思い切って石のエンクロージャにしてみました。昔から密閉型のブックシェルフが好きだったので、今回も密閉型です。
 石材店さんにも相談し、石は黒御影石に決定しました。その理由は高級感があるということです。本来であれば、石の比重や振動吸収等の観点から選ぶべきでしょうが、私にはそのような知識は無いため仕上がり外観だけで決めた次第です。事前に図面を書き、注文しましたが、寸法、デザインは、ほぼ希望通りに作って頂きました。スピーカーを固定するφ6の小さな穴あけ加工が出来ないということで、φ6の穴あけだけは自分で行いました。風邪をひいていたので結構辛い作業でしたが、その分、愛着のあるスピーカーとなりそうです。


@ 完成後の音出し確認 (2007年10月6日)
 予想した通りの音質です。密閉型で且つ黒御影石ということもあり、大変クリアーな音質です。試聴して数時間で且つアンプはいろいろ変えていません、また部屋も大変デッドだし(笑)、何とも言えないのですが、音楽ソースやアンプの癖を、そのまま出すような雰囲気です。クリアーなだけにオーディオ機器を選ぶような気がします。



自作スピーカー


A 石材店に注文したエンクロージャ
 事前に図面を引き、注文して置いた黒御影石のエンクロージャを入手致しました。内面の磨き処理は不要と図面には書いて置いたのですが、内面まで鏡のように磨いてくれました。しかし、予想していた通り、かなりの重さです。片側だけでも30Kg以上あります。 (2007年10月1日)
肉厚は4センチ 内側まで磨きをかけてくれました 作業準備




↑ 見ての通り、鏡のような光沢です。
B 穴あけ加工 (2007年10月6日)
 ほぼ希望通りに加工して頂きました、ただφ6の小さな穴あけ加工は不可ということだったので、自分で穴あけ加工を致しました。御影石に穴あけ加工など初めてだったのですが、何とか穴あけを行うことができました。コツは全体重をかけ、スロー回転で水をかけながら行うと上手くできました。最初は石がかけるのではないかと思い、加重をかけずに高速回転させたらドリルが磨耗してしまい全く駄目でした。経験上ですが、ラフに穴あけをしてもかけることは無いようです。
穴あけ位置をマーキング φ6深さ約25ミリの加工 インサート埋め込み
この穴あけ作業が一番大変でした


C 確認/吸音材/半田付け
 まずはスピーカーの取り付け確認、吸音材貼り付け、そして半田付けを行いました。
スビーカーユニットの確認
全く問題なし
吸音材は不要なような気がしますが、
念のために・・・
裏面の端子にケーブルを半田付け。
極性に注意して半田付け

石材用の接着剤で密閉
ちなみに二度と外す事はできません。
最後にスピーカーユニットに半田付け。
極性に注意して半田付け
スビーカーユニットを4本のビスで固定





 SPユニットは Fostex FX120 と同等寸法であれば、将来的にも交換できます。もう少し小型なエンクロージャにしたかったのですが、密閉型で内容量を考慮、さらにザグリ肉厚4センチを考慮するとこの程度の小ささが限界でした。でも、フロント側は斜にカットし面取りのみでシャープなデザインとしました。また黒御影にして、シックな感じになったと思っています。

これで完成

視聴中




D スペック
 スピーカーユニットは Fostex の FX120、そしてエンクロージャは黒御影石です。 自作スピーカーのスペックを以下に紹介致します。
・・・・
エンクロージャ W:240 H:320 D:265 mm
材質:黒御影石
肉厚40mm、但し裏面蓋は20mm
エンクロージャ内容量:7.87 L

SPユニット メーカー:Fostex FX120 
口径:12cm
インピーダンス:8Ω
最低共振周波数:65Hz
再生周波数帯域: f 0〜20KHz
出力音圧レベル:89dB/W (1m)
入力:30W (Mus)
m 0 :5.3g
Q 0 :0.46
実行振動半径:4.6cm
重量:1.32kg
標準エンクロージャ方式:バスレフ型
標準エンクロージャ内容量:10 L

総重量 37.5Kg/1台




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