田植えの準備            兵庫県宍粟市一宮町千町

千町ケ峰山麓の春 

 長く雪に閉ざされた冬から久々に開放され、水田にキラキラと陽光が反射しています。狭い山間の谷川越しに、夫の運転する耕運機の音が、嬉しそうに聞えてきます。頬被りをした妻が畔作りに精を出しています。棚田の向こうのトタンで覆った麦藁屋根の農家の庭先に、赤い柄の毛布が干してあります。森の周りを、煙がのんびりと漂っています。
こんなのどかな風景を見ると、なんとも爽やかな気分になるのは、静かで、澄んだ空気に包まれた山村のせいなのでしょうか・・・
いえ、いえ、失われかけている日本の原風景に出会った喜びのせいでしょう!
                           
 今からしばらく、
裏山のてっぺんで遊ばせてもらいます。    

千町ケ峰山麓
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