コンタクトレンズ
コンタクトをつかっている人は1500万人います。新聞などでコンタクトの危険性について
の記事がときどき載りますが、コンタクトは危険なものなのでしょうか
答えはYESでありNOです。
最近のコンタクトの進歩は目覚しく、使い捨てレンズや、乱視の入ったソフトレンズ、遠
近両用のレンズなどが販売されています。これらのレンズを安全に使うためにどうしたら
いいでしょうか。
@.コンタクトが原因で起きる目の異常にはどのようなものがあるでしょう
巨大濾胞性結膜炎
コンタクトレンズに付着したタンパクなどの汚れによって
起きてくるアレルギー反応で、瞼の裏にぶつぶつができます。
レンズが上に引っ張られるなどの症状がでます。
手入れしていくタイプのソフトレンズに多く出ます。
ハードに変えたり、使い捨てのレンズに変更します。
角膜の傷
コンタクトを入れたまま寝てしまうなど、長時間使ったときに角膜は酸素不足となり傷がついてきます。角膜は呼吸していますが、コンタクトを使用していると角膜に補給される酸素が少なくなり巨大濾胞性結膜炎ます。特に寝ているときは瞼が邪魔をして角膜に酸素がいきにくくなります。
角膜の血管新生
角膜が酸素不足になり、酸素不足を補うために周囲から血管が入り込んで来ることがあります。どのようなレンズを使っていても起きる可能性があります。
角膜内皮障害
角膜の酸素不足が続くと、角膜の細胞が死んで減ってきます。死んだ細胞は元に戻ることはありません。レンズの種類を変えたり、装用時間など工夫していく必要があります。
正常な角膜内皮 減少した角膜内皮
角膜とレンズの間にごみが入って目に傷がつく
皆さんが一番心配していることですが、このようなことはまれにしかおきません。
また、このよ うにしてできた傷はレンズを1日はずしていれば治りますので心配あ
りません。
Aコンタクトを安全に使うには
@眼科を受診して目の病気がないか検査し、正しいレンズの処方を受けてください。
眼科医のいない施設、検査のできない施設では作らないようにしてください。
A 決められた装用時間、手入れ法を守ってください。
これくらいなら大丈夫と自己判断しないでください。
B 定期検査を必ず受けてください。
自覚的な症状がないのに異常が始まっていることがあります。
6ヶ月に一度の検査が必要と考えています。
C 調子が悪かったらレンズをはずすことを心がけてください。
充血がある、異物感がある、見え方がおかしいなどの症状があったら
すぐにレンズをはずしてください。ほとんどの異常はレンズを1日はずすことで治ります。
翌日になっても具合が悪かったら必ず受診してください。