はやり目
小児科でプール熱といわれています、目の赤いのが治らないのですが。夏に結膜炎になったので
すが、検診で角膜が濁っているといわれました。はやり目といわれたのですが、汚いものに触った
りしていないのですが。はやり目だと、欠席しても出席扱いになると聞きましたが。
今年の7月には、市内の幼稚園を中心に流行性格結膜炎がはやりました。多くの患者が出て休園に なった
ところもあります。この結膜炎は丸子町から始まって上田の塩田地域で大流行しました。
最近になって、また結膜炎の子供が増えています。今回は熱が出たり風邪のような症状が伴っています。
俗に「はやり目」といわれる結膜炎です。はやり目にもいろいろな種類があります。
はやり目とはどのような結膜炎なのですか。流行するのではやり目といいます。ウイルスによる結膜炎をは
やり目といいます。細菌による結膜炎も移るのですが、感染力は強くないのではやり目には含まれません。
どのような種類があるのですか
@ アデノウイルス結膜炎
アデノウイルスが原因の結膜炎で、感染力が強く、家庭内、病院
プール、職場などを中心に流行します。ウイルスの型によって流
行性角結膜炎と咽頭結膜炎に分類されることもありますが症状
で区別することは難しいです。プールでうつることが多いためプー
ル熱といっているのもこの結膜炎です。 2週間位の潜伏期のあと
に、強い結膜炎がおきてきます。
特に小児では症状が強く熱がでたり、耳の前が腫れたりします。
また角膜にキズができたり濁りが起きることがあります。
A エンテロウイルス膜炎
エンテロウイルスにより起こる結膜炎です。潜伏期は1日で急激に発
症します。結膜下出血が見られるのが特徴的で急性出血性結膜炎と
もいいます。アデノウイルス結膜炎と違って角膜に濁りを起こすことは
ありません。
診断は
全身的な症状や、目の症状、経過などから診断をします。症状が強くなると
どの結膜炎かを区別するのはむつかしいです。 最近、アデノウイルスを検
出できる検査キットもありますが、陽性ならばアデノウイルスの結膜炎と診
断できるのですが、陰性でも否定はできないです。 感染性が強いことから
疑わしきは罰すると いう考えで治療するしかありません。
治療法は
ウイルスに対する治療薬はありません。炎症が強いことから炎症を押さえる点眼、細菌が付きやす
くなることから、それを予防するような抗生物質の点眼を使います。対症的に治療しながら嵐が去る
まで1から2週間待つしかありません。
予防法は
目の赤いうちは移る可能性があります。治療の基本は予防です。点眼の後はこまめに手を洗った
り、タオルを別にしたりします。病院を中心に流行するとがありますので、通院は控えていただきま
す。 根本的な治療法はありませんし、予防することも難しいです。はやり目になったら他の人に移
さないように注意することが必要です。今の時期は運動会で是非で出したいという親がいますが
はやり目になったらあきらめるしかないです。
小中学校でははやり目で休んでも出席扱いになります。
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