裸眼視力(メガネをかけない視力)は測るたびに変動します
この季節になると、学校の検査で視力が悪かったという紙をもって受診する生徒、
児童が増えます。父兄の方は視力がいくつだから良くなったのでは、悪くなったの
ではと質問します。
裸眼視力といってメガネやコンタクトを使用しない視力は、常に変動しますので、
視力だけで判断することはできません。
今回は視力についての正しい判断の仕方についてご説明します。
@ 1.2見えれば正常でしょうか
軽い遠視や乱視や近視では1.2見えることもあります。
1.2見えなければ異常ですが、1.2見えても正常とはいえません。
A 前回0.5で今回0.8ならば良くなったのでは
視力が悪いと言うことはピントが合っていないということですピントの合わ
ない状態では、目の疲れ、測定の環境などで視力は変動します。眼の悪
い人はその日によって見え方が 変わるのを経験していると思いま
す。 よって、視力だけでは判断できません。
B どうすれば良くなった悪くなったがわかるのですか
たとえば近視は、眼底より手前にピントが合う状態です。
どこにピントがあうか調べる機械があります。この値で良くなった悪くなっ
たか判断します。
C 宣伝で、視力が良くなったと言っていますが
変動する値で良くなった悪くなったの判断をするのは間違 いです。
宣伝をみると、視力がいくつからいくつになったと書いてありますが、
近視や乱視が治ったとは書いてありません。
D 異常の無いときや目がねコンタクトが合っているときは視力
はいつ測定してもほとんど同じです。
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