目薬の保存 2023.10
目薬には保存の方法がいろいろあります。遮光とあるのに日に当ててしまった。冷所保存
とあるので旅行中は点眼できない。冷所保存の点眼を室内に置いておいたので使えないの
では、などと心配する人がいます。
目薬の保存温度 厚生省でだしている日本薬局方で次のように決められています。
室温 (1度から30度)非常に安定していてほとんど分解しないとき「室温保存」と指定されます。
冷所 (1度から15度)冷所保存の目薬は室温保存の目薬よりも不安定で、分解されやすい成分が
入っています。冷蔵庫に保管します
具体的に温度指定 キサラタンという緑内障の点眼は、2度から8度と指定されています。
常温 (15度から25度) 点眼薬ではありません。
凍結は厳禁です 目薬は凍ると変質します。冷凍庫には入れないでください。
冷蔵庫でも場所によっては凍るので注意してください。
こんな時はどうしたらいいでしょう
高温においてしまった時は
温度が高くなると化学反応が活発になるので、目薬の成分が分解しやすくなります。
40度より30度、30度より20度が好ましいです。
長時間でなければ30度を超えても問題はおきません。外出の時は持ち歩いても大丈夫です。
車の中に置きっぱなしにするなどはしないで下さい。
冷所保存の点眼は持ち歩けないか
冷所保存も努力目標と考えてください。旅行などで1週間くらいは持ち歩いても大丈夫です。
室温で持ち歩いたからと有害な物質が出ると言うことはなく、効果が弱くなる可能性があり
ます。冷所保存だから旅行中は点眼しなかったというのは間違いです。
室温保存の目薬も冷蔵庫に入れましょう
凍結させるのは問題ですが、すべての点眼は冷蔵庫に保管した方が無難です。
オフロキサシンゲル化点眼薬は特殊です
冷所保存になっている点眼です。室温になるとドロッとして点眼しにくくなります。
室温で長期においたときは、冷蔵庫で冷やすと使えるようになります。
目薬についてくる袋は、光を遮るためのものです。光は化学変化を起こします。
点眼瓶に「遮光保存」と書いてある時は袋に入れておきましょう。
室内の光は、太陽光に比べてはるかにエネルギーが少ないので、それほど神経質
になることはありません。
点眼瓶に書いてある「使用期限」は、封を切らなかった時の期限です。
使い始めた点眼薬を次のために取っておかないで下さい。
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