コンタクトレンズの処方 2022.8
コンタクトレンズが通販などで手軽に手に入るために、検査をしないで購入して使用している人
がいます。眼科で検査して購入することをお勧めします。その理由をまとめてみました。
間違ったデーターのレンズを自己判断で使用するのを避けるため
コンタクトレンズのデーターが合っているか、自分で判断するのは難しいです。視力は常に変動して
いますので視力だけでは判断できません。生活環境によっても度数を調整する必要があります。器械
で調べてその値だけで処方するのは間違いです。同じ度数でも、メーカーの違いや材質の違いで目の
上で違う動きをします。医師により目の上でのレンズの動きを確認する必要があります。
適切なメーカーを選ぶ必要がある
コンタクトレンズには様々なブランドがあり、多くの宣伝を目にすると思います。メーカーによって
デザインやサイズや材質が違い、装用感、視力の安定性が違います。具合のいいレンズを探すためには、
いろいろなメーカーを試してみる必要があります。途中から合わなくなり、メーカーを変えることもあ
ります。月々定額で同じメーカーでレンズの交換のできるプランもありますが、メーカーを自由に変え
たほうがいいので、当院では扱っていません。
定期検査を受けることで、病気に気づかないままコンタクトを使うのを防ぐ
定期検査では、視力 眼圧 前眼部 眼底 角膜の細胞のチェックをします。
病気の中には、知らないうちに進行しているものがあります。
処方したレンズが合わなかった時のチェックが必要
しばらく使ってみて、視力のチェック、コンタクトのフィッティングのチェック、目の障害のチェッ
クをします。問題があれば、レンズの交換、返品などをします。
通販などで購入されると問題のあったときに対応できません。
コンタクトの処方箋を希望する方へ
レンズによるトラブルや交換や返品のことを考えると、当院に隣接するコンタクト販売店で購入して
ほしいです。
どうしてもコンタクトの処方箋が必要な方は、次のことを理解していただけたなら発行します。
①購入したレンズのチェックのために診察の予約をしていただきます。
②レンズに問題があっても交換などの対処をすることはできません。購入店と交渉してください。
③ コンタクトの検査は保険診療ですが、処方箋の発行は保険診療ではありません。処方箋は診断書と同
じなので、別途費用がかかります。(眼鏡の処方箋発行は保険診療です)