花粉症の飲み薬処方トップ10 2020.4
花粉症の季節になりました。内科、耳鼻科、眼科などで花粉症の内服を処方される患者さんが
沢山います。花粉症の薬は種類が多く、後発品もでていますので、整理してみました。
「鼻アレルギー診療ガイドライン」では、花粉症の初期療法や軽症の場合は、第2世代抗ヒス
タミン剤のいずれか一つの薬で治療を開始することになっています。
花粉症 花粉が鼻や目の粘膜につく → 肥満細胞からヒスタミンが出る →ヒスタミンが粘膜
のヒスタミン受容体に付いてアレルギー症状を起こします。
抗ヒスタミン剤の作用
① 鼻、目では、ヒスタミンがヒスタミン受容体に付くのを防いで症状を改善します。
② 脳に作用すると、脳内のヒスタミンの働きが妨げられます。脳内のヒスタミンは集中力、
判断力、作業能率や覚醒の維持に関与しています。抗ヒスタミン剤は脳に作用すると
眠気をおこします(鈍脳)。
第2世代の抗ヒスタミン剤は脳への移行が少ないといわれています。
よく使われている薬 国内の急性期病院(一般の医院・病院のこと)230施設で、昨年処
方された第2世代の抗ヒスタミン剤のトップ10が発表になりました。