再発しない翼状片の手術 2020.10
翼状片(よくじょうへん)
結膜下の組織が異常に増殖して、眼球の結膜とともに角膜表面に侵入する病気です。鳥の翼
のように見えるのでこのように呼ばれます。左がが右目の正面図、中央が断面図です。見た
目が悪かったり、視力に影響があるようなら手術をします。いろいろな手術法が考えられて
いますが、手術は再発しやすいと言われています。
なぜ再発するか、再発しないためには
頭部を切り取ったり、下の組織を切ると再発すると思います。再発しないためには、下の組
織とともに剥離して、伸びる方向を変えます。重要なのは翼状片を傷つけないことです。
右図のように移動します。
現在の手術法
再発の少ないといわれるいろいろな方法で手術してきましたが、稀に再発がありました。
今の方法にしてから10年、200例以上再発していません。再発例でもこの方法で問題なくで
きます。
1 2 3
4 5 6
写真は左眼の手術です。顕微鏡で見た状態ですので、下が頭側、右が鼻側です。
1、翼状片の上下の結膜に小さな切開をします
→ 2、切開部に翼状片スパーテルをいれて
翼状片を角膜より剥離します → 3、角膜表面をメスで擦ってきれいにします
→ 4、翼状片の頭部に糸を通します → 5、翼状片頭部を内下方の眼球に逢着します
→ 6、終了時
戻る