結局、ブルーライトの目への影響はあるのか 2019.11
ブルーライトが網膜に障害をおこすという報告があります。それを否定する報告もあります。
スマホから出るブルーライトが害があるとの報告もあります。結局のところどうなのでしょうか
ブルーライトとは
380~495ナノメートル程度の波長の可視光線のことで、人間の目で見えることのできる光の中で最も波長
が短く、紫から青に見えます。波長が短いので角膜・水晶体で吸収されず網膜に達します。そのた
め網膜への影響が心配されています。皆さんも、ブルーライトに対して漠然とした不安をもってい
ると思います。
報告された論文がきっかけでブルーライトの失明の危険性に対する不安が
高まりました。
網膜に存在し、光を受け取る分子である「レチナール」に注目しました。培養している癌細胞にレ
チナールを加えてブルーライトを当てると細胞が破壊されたことを観察した。
→ 網膜の光を感受する細胞がブルーライトを受けると障害される可能性がある
→ 長時間ブルーライトを浴び続けると徐々に加齢黄斑変性などの病気を発生する
最近、アメリカ眼科学会が「スマホのブルーライトは目を傷めない」と宣言しました
上の研究では、人間の目から採取した細胞が使用されたわけではない。
人間の目には、この種のダメージを防ぐ力が備わっている。
スマホやタブレットからでるブルーライトが目に入る状況で実験したわけでない。
また、ブルーライトをブロックする眼鏡やフィルターの使用も推薦していません。
効果が 実証されておらず、長期的な副作用もあるかもしれないからです。
ブルーライトは睡眠の質を低下させることは本当らしいです
ブルーライトにより睡眠ホルモンの分泌が抑制されて、脳が夜なのに昼と勘違いしてしまうから
です。就寝前数時間、電子書籍を読んだ人と紙の本を読んだ人で睡眠ホルモンと睡眠の質を調べ
た研究では、ブルーライトの影響が確かめられています。
結局、ブルーライトのために網膜に障害をおこし視力が低下する心配はないが、睡眠には影響が
あるようなので不眠症の人は注意した方がいいようです。ブルーライトのことを心配しすぎで、
サプリメントを飲んだり、眼鏡を使ったりするのは過剰反応のようです。たとえ影響があっても
数十年後かもしれません。
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