色覚異常を補正するレンズ       2018.9

先日、就職試験で色覚検査があり異常を指摘されたという人がきました。今まで色覚検査
をしたことがなかったそうです。眼鏡を掛けてでも検査が通ればいいといわれたそうです。
色覚異常を補正するレンズを作ったところ検査を通りました。

色覚を補正するレンズには二通りあります。どちらが見やすいかは、個人差があるので
実際ためしてみるといいと思います。

① ネオ・ダルトン → 3色のバランスをとる
 
多くの人は、赤、緑、青を感じる細胞が左図のように均等に働いています。色覚に異常がある
 人は、色の刺激を受ける細胞にアンバランスがあります。例えば、赤の
判別が難しい人は、次
 の図のように赤を感じる細胞の働きが弱いです。
補正レンズで、緑と青の透過性を下げてあげ
 ると右図のように
3色のバランスがとれて色の判別がしやすくなります。
   


② エンクロマ → 赤と緑の区別をわかりやすくする
  
一般の人は、下の左上の図ように、青、緑、赤を判別します。色覚異常の人は、左下の図
  のように緑と
赤の間隔が近く、赤と緑の区別が難しいです。中央にあるレンズで、赤と緑
  の間の光
をカットします。このレンズを通すと右図のように赤と緑の間に境目ができ区別
   しや
すくなります。
                    
                     
          


本人はどのように感じているか聞いてみました
 眼鏡を掛けると色の区別ができるようになり、今までわからなかった洋服や花の色とかがわ
 かる。世の中が鮮やかに感じる。眼鏡を掛けない見え方に慣れているので、
普段は眼鏡なし
 で、色の区別が必要な時だけ使うようにしている。


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