花 火 2018.8
8月5日(日)は上田市の花火大会です。花火が光る仕組みについて考えてみましょう。
花火の色は
物が燃えるときには光を放ちます。炎色反応といいます。金属を燃やすと様々な色がでます。
下はいろいろな金属を燃やした時の炎です。写真下の青い光はバーナーの炎の色です。上が金
属が燃えて出る色です。
炎色反応とは
金属は小さな原子が沢山集まってできています。原子は中心に1個の原子核があり、その周り
をいくつかの電子が回っています。電子は原子核の周りにある決まったコースを回っています。
原子が加熱されると電子は熱エネルギーを吸収して外側にあるコースにジャンプします。励起
といいます。しばらくすると電子は元の安定したコースにもどります。戻るときにエネルギー
を光として放出します。電子のジャンプの仕方が元素によって異なり、放出されるエネルギー
も異なります。光のエネルギーが違えば波長も違うために元素に特有な色になります。
花火の構造
打ち上げ花火の中には上空で花火(左図)を割る「割り火薬」と「星」(右図)といわれる火
薬が入っています。「星」の火薬に含まれている色々な金属が上空で炎色反応を起こして色を
だします。星は外側から燃えていくので、金属の配置により色が順番に変わっていきます。
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