瞼のできもの       2015.

マブタは、皮膚、筋肉、粘膜(結膜)、軟骨(瞼板)、皮脂腺、汗腺、毛など様々な組織か
構成されています。そのためいろいろな腫瘍ができやすいです。ものもらいだと思っていた
ら悪性の腫瘍であることもあります。瞼にできるできものについて説明します。

良性のできもの
  いわゆる「ものもらい」
 麦粒腫(ばくりゅうしゅ)
  まぶたにある脂腺や汗腺に細菌が入り感染を起こした。 抗生物質の点眼をします。
 霰粒腫(さんりゅうしゅ)  
  まぶたにある脂腺に脂肪がたまり炎症をおこしたものです。
  皮膚黄色腫
  皮膚内に脂肪の多い細胞がたまります。気になるなら切除します。
  乳頭腫  
  皮膚の角質が増殖。表面がツブツブしています。
  脂漏性角化症
  老人性のイボともいわれます 
  母斑(ほくろ) 
    大きくなるようなら切除します



 麦粒腫        霰粒腫       皮膚黄色腫      乳頭腫



 脂漏性角化症   母斑

悪性のできもの
  基底細胞癌
  
表皮を構成する基底細胞が増殖した腫瘍で、マブタの悪性腫瘍のなかでは最も多
   い腫瘍です。悪性度は低いです

  脂腺癌
    脂肪を分泌するマイボーム腺やツァイス腺から発生します。悪性度が高く転移
   します。霰粒腫と間違われ
ることもしばしばあります。高齢者では霰粒腫の手術
     でも病理検査をする必要があります。
  扁平上皮癌   
    マブタの裏側、結膜に凸凹が見られます。
  悪性黒色腫
    非常に稀ですが悪性です 



基底細胞癌          脂腺癌          扁平上皮癌



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