近視・遠視・乱視・老眼     2014.9

近視、遠視、乱視という言葉は日常よく使いますが、どのような状態か理解できてい
る人はほとんどいません。どのような状態かわかりやすく説明します。



正視、近視、遠視、乱視   遠くを見た時の目の状態です。
正視 遠方を見た時に眼底にピントが合う状態です。
近視 遠方を見た時に眼底の手前にピントが合います。眼底ではボケます。はっきり
   見るのには凹レンズを使います。

遠視 遠方を見た時に眼底の後ろにピントが合います。眼底ではボケます。はっきり
   見るために凸レンズを使います。

乱視 方向によってピントの合う場所が変わります。たとえば下図の乱視では、横方
   向は眼底の前、縦方向は眼底の後ろに、斜め方向は眼底にピントが合います。
   はっきり見るためには円柱レンズ(ある方向にだけ作用するレンズ)を使います。

   

    


近視、遠視、乱視の見え方
 度数の強さによって見え方は変わりますので、見え方で判断することは難しいです。
 月が二重に見えるから乱視だという人がいますが、遠視でも近視でも二重に見えます。
 一般的には
   近視 近くは見えますが遠くはぼやけます。

    遠視 近くも遠くもぼやけます。軽い遠視だと目が頑張ると見えます。
    乱視 近くも遠くもぼやけます。軽い乱視だと不自由を感じません。

老眼  近くを見た時の目の状態です(上右図)
  近くを見る時は水晶体が膨らんでピントを合わせます。(図上)

  年を取ると水晶体が固くなり膨らむことができなくなりピントが合わなくなります。
    (図中央)この状態が老眼です。
  はっきり見るためには凸レンズを使います。(図下) 

近視と老眼
 
近視の人も老眼になります。もともと近くにピントが合っていますので老眼鏡を使わ
 ないで近くを見ることができますが、近視の眼鏡を掛けると近くが見えにくくなります。
遠視と老眼 
 
遠視の人はもともと近くを見るときには頑張りが必要です。遠視の人が老眼になるとよ
 り多くの頑張りが必要となります。


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