馬 の 目       2014.1


明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
今年は午年です。馬の目はいろいろな特徴があります。

  馬の目の大きさ
   直径4.5cm、重さは100gで、瞳は横長です。(左写真)

  


② 視野が広い
    馬の目は、両目の間隔が広く頭の横側についています。そのために
   視野が広いです。
350度見えます。中央図のように後ろの一部分が見
   えないだけです。赤い部分が両目で見てい
る部分、黄色い部分は片
   目で見ています。
また、瞳孔が横長になっているので、パノラマの
   ように世
の中を見ることができます。周辺を見渡し、背後から近づ
   い
てくる敵をいち早く察知して逃げることができます。その反面、
   両眼で見ている範囲が狭いために遠近感を判別出来る範
囲が狭いで
   す。


  ブリンカーの役目
    競馬の馬で目にガードをつけている事がありますが、視野が広いた
   め後ろの馬が見え背後を気にしすぎる馬や、レースに
集中できない
   馬につけます。
右図

  焦点合わせ
   人では、毛様体筋により水晶体の厚さを変えてピント合わせをします。
   馬では毛様体
筋の働きが悪いので、角膜の歪みを利用して遠くを見た
   り近くを見たりします。遠く
を見る時は顎を引いて上目遣いにし、
   近くを見る時は顎を上げて見ます。


⑤ 残像時間が短い
   何かを見つめた後に、白い壁を見ると今まで見ていたものがその壁
   に映しだされてい
るように感じるのを残像といいます。パラパラ漫
   画が動いて見えるのは残像のためで
す。馬では残像の時間が短いの
   で連続して
見えず、一枚ずつ見えます。このことにより、速い速度
   で走っても像が流れることなく、敵の位置を確認することができます。
   残像時間が長いと左写真のように見えます。


  


  暗いところでよく見える
    光を有効に利用するために、網膜の後ろにタペタム(輝板)があり、
   網膜に吸収されなかった光を反射し再び視細胞を刺激し
ます。猫の
   目が暗いところで光っているのはこのタペタムの働
きです。 上右図


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