近視の見え方 2012.6
とがほとんどです。視力のいい親は不自由さが理解できないために、子供が不自由し
ているのに眼鏡をかけるのに反対することがあります。どのように見えているかを理
解してもらうために簡単な方法がありますので試してみてください。
左の図が正視(せいし)といって、異常のない状態です。遠くからの光が眼底に像を
結びます。2番目の図が近視の状態です。遠くからの光が眼底の手前に像を結びます。
眼底の手前にピントが合うので、眼底ではぼやけた像となり見えにくくなります。
目のいい人が近視の人の見え方を理解するには
凸レンズの眼鏡をかけて眼底の前にピントが合うようにします。3番目の図が軽い近視
の状態、4番目の図は強い近視の状態を作ったときです。
家庭で確かめるには、100円ショップで老眼の眼鏡を買ってください。老眼のレンズ
は凸レンズですので、掛けることにより近視の見え方を経験することができます。
正常な人がこの眼鏡をかけると、遠くが見えにくく、近くが見えやすいのがわかると
思います。見えにくい時には近づくと見やすくなります。よく、目が悪いから後ろに
下がってテレビを見るように言う親がいますが、見えないのに後ろに下がるともっと
見えなくて具合が悪いことがわかります。
使う度数と視力の関係
学校からの視力の報告ではABCDと表記されます。
それぞれの見え方を経験するためのレンズの度数を書きます。
学校の報告 視力 使う老眼鏡の度数
B 0.7〜0.9 + 1.0
C 0.3〜0.6 + 1.5
D 0.2以下 + 2.0
0.1以下 + 2.5
◎ あくまでもそれに近い見え方です。実際は、環境や体調で視力は変動します。
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