年をとると下まぶたが弛んできます。上マブタが弛んできて瞳にかかると見えにくくなり
ますが、下マブタは見え方に影響しないので気にしない人が多いです。
下マブタの弛みが気になる人は手術という方法もあります。
下マブタの弛み
下マブタの弛みはマブタのいくつかの部分の年齢による変化でおきます。
@ マブタの皮膚がたるんでくる
A 皮膚の下にある目を閉じる筋肉(眼輪筋 左図の赤い部分)がた
るんでくる。
B 眼球の周りの脂肪を押し込めている膜(隔膜 左図の水色の部分)が
弛んできて目の奥の脂肪(左図の黄色い部分)が前方に移動する。
@ABが合わさって目の下の弛みがおきます。
手術はどのようにするのか
@
下マブタの皮膚を切開します。筋肉を切開し隔膜を小さく切開すると脂肪が出て
きます。(左図)
A 出てきた脂肪を切り取ります、隔膜を縫合して筋肉を縫い縮めます。(中央図)
B 余った皮膚を切り取って縫合します。(右図)
実際の例
例1 皮膚の弛みが強い例です。皮膚を多く切除してあります。
左端が術前、2番目が術後です。
例2 若い人で皮膚の弛みが軽い時は、瞼の裏から脂肪だけをとります。
3番目が術前、4番目が術後です。
下マブタの弛みがなくなるだけで、外見上は5歳くらい若返ります。