麦粒腫(バクリュウシュ)
以前、瞼が腫れて霰粒腫といわれました、今回、同じようになったのですが麦粒腫
と診断されました。麦粒腫とはどのような病気なのですか。周りの人がうつるから
注意するようにとか、風呂に入らないほうがいいといわれましたが、何か注意する
ことはありますか。
麦粒腫とは
瞼(マブタ)の表面についている細菌が分泌腺に入り感
染して化膿したものです。マブタには図のように皮膚
に脂肪を分泌する腺(ツァイス腺)と汗を出す腺(モル
腺)、角膜に脂肪を出す腺(マイボーム腺)がありま
す。この腺に細菌が入り化膿してきた状態です。
分類は どの腺が化膿したかによって分類されます。
外麦粒腫 瞼の外側の腺(ツァイス腺、モル腺)が化膿
したもの
内麦粒腫 マイボーム腺が化膿したもの
症状は
瞼が赤くなり、腫れて、痛みがあります。メヤニや涙がでて結膜(白目)が腫れ
ることもあります。膿が溜まってくると、膿点といって眼瞼や瞼の裏に黄色く膿
が見えるようになります。そこから膿がでると腫れがひいて収まってきます。
原因は
自分の皮膚についている細菌が入ってくることが原因です。そのため、人に移る
こともありません。不潔にしていたからだと心配する人もいますが、誰の皮膚に
も細菌が住んでいますので、運が悪かっただけだと思ってください。ただ、何回
も繰り返すときは、糖尿病、白血病などのこともありますので検査します。
内麦粒腫 外麦粒腫
治療は
抗生物質の目薬や飲み薬を使い。膿点が認められたら切開して膿をだします。
人に移ることはありませんので、学校に行ったりお風呂に入ってもいいです。
麦粒腫だと治療していたのですがシコリが残りました
瞼が腫れる病気に、霰粒腫(サンリュウシュ)があります。霰粒腫は脂肪が溜
まってくる病気ですが(4月号を参照してください)、内麦粒腫が合併している
ことがあります。腫れが強いときには、麦粒腫だけなのか霰粒腫が合併している
のか分かりませんが、麦粒腫が治まってくるとシコリが残りわかってきます。
このような霰粒腫を炎性霰粒腫といいます。
ものもらいでは
一般的にはマブタが腫れるのをものもらいといいます。霰粒腫も麦粒腫も「ものもらい」です。
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