ブルーベリーは目にいいか
テレビの健康番組でブルーベリーが目にいいと紹介されてから、ブルー
ベリーを食べる人が増えてきました。本当にブルーベリーは目の病気を
治す働きがあるのでしょうか。
ブルーベリーは効果があるという話の始まり
第二次大戦中に故郷から送られてきたジャムを
食べて出撃すると夜間の撃墜率が上がった。
そのジャムはブルーベリーであった。
本当の話
連合軍はレーダーを発明したために夜間の撃
墜率が上がった。その発明を隠すため「ブル
ーベリーを食べたから」という偽の情報を流
した。
ではブルーベリーは効果があるのでしょうか
ブルーベリーにはアントシアニンという物質
が含まれています。網膜にはロドプシンとい
う光に反応する物質があり、アントシアニン
はロドプシンの合成に役立つことがわかって
います。一日40g以上食べる必要がありま
す。20~30粒になります。
効果は食べて4時間くらいが最高で24時間
で消失します。
目にどのような効果があるのですか
薄暗いところで見やすくなるかもしれません。
しかしそれは食べたときだけの効果です。
病気には効きますか
白内障、緑内障、老眼、眼精疲労など何にでも効果があるように宣伝
していますが、病気を治す働きはありません。
どのような人に効果がありますか
夜間見えにくい人、網膜色素変性症の人にいいかもしれません。
いずれにしろ多くは期待できません。
食べてほしくない人
糖尿病で目の悪くなった人が目を良くしようとして大量に食べると血糖
が上がり目のためによくないです。ブルーベリーは果物ですので高カロ
リーです。40g食べると、ご飯を軽く一杯食べたのと同じです。
テレビの番組は、かなり誇張して報道することが多
いです。すぐに信用しないで、医師にその効果と問題
点などを聞いてください。 先日の番組で、ナトリウ
ムが目のためにいいので1Lの水に10gの食塩を入
れて飲むといいと話がありました。
塩分を大量に取ると高血圧の原因になります。とん
でもないことです。
テレビ局はもう少し考えてほしいものです。
戻る