レッドゾーンだ!


     序章
2001/06/11
「eliieさん出れますんで。マシン持って来て下さい」
まだ寝ぼけて電話に出た私に、突然ショップからの朗報。わお。信じられない!
数日前、“ドカティカップあるけど、締め切りは2週間前に終わった”って言われて、「そういうのは事前に言ってよ。もう無理だってコトなんでしょ?」的な発言をしたまま放っておいた私は、“どうせダメだから、6/24は茂木のオールジャパン観戦かな〜・・?”程度にしか考えてなくて、OKだった場合の心の準備が全く出来てなかった。
レースに出ちゃうんだってさ〜。この私が〜〜。・・・・・未だに他人事のような気分だ。
急にこんな話になっちゃうなんてね。 展開が面白すぎて笑える。ガチンコの事、全然悪く言えなくなっちゃったかも。
何故なら、もの凄く★高飛車な条件の下で★の参加だから。
“普通に努力している皆様ゴメンナサイ”って感じのレース参戦だ。 急に目が覚めて、何だかちょっとそわそわ。
以降、赤文字は私の口から飛び出ちまった言葉也。

高飛車な条件

「出ても良いよ。他にいないんでしょ? 」

うわっ!何という発言!言葉だけを文字にすると、凄いなぁ〜・・・。これって、すご〜くヤな女の言葉にしか見えないぞ・・・。(汗)
ショップとしては、“ドカティカップにお客さんを参加させてる”っていうスタイルが欲しいのかな?と思ったの。何故か私がお世話になってるショップでは、MFJのライセンスを持ってる人がいないらしくて、捜してたみたいだったから、私でも良いんだったら、出ても良いよ〜?他に誰も見つからなかったら・・・。って感じのニュアンスなのよ。
「その代わり、私仕様にマシンを仕上げといてね。」
こ・・・この発言も、よく考えたらスゴイ。(;^_^)
だって、“ショップからSS750を貸し出す”っていう条件だったなんて知らなかったんだもん・・・。
自分のバイクで出るんだったら大丈夫なんだけど、新車のノーマルSSのポジションで、私が乗れるワケ無いんだもん。その理由はただ一つ。「足が届かない」ってコト。クラッチは私のに比べたら相当重いんだろうけど、ツーリングに行くワケじゃ無いんだから、ま、いっか、って思って。シートだけは自分のに替えないと・・・バレリーナどころじゃ無いんだもん。ヤジロベエだ。
「ピットクルーは来てくれるんだよね?」
もう、ここまで来れば、「あんた、何様だよ?」って感じだな・・・。(@@;)
だってさ、私がメカオンチな事は周知の事実。曲げようがない。レース参加なんてやった事ないんだもん・・・。ショップのメカニックの人に来てもらわないと、何も出来ないし、不安のゲージがレッドゾーンだ。(笑)
・・・・こんな感じの初レース。どうやら始まっちゃったみたい〜〜〜。

     戦闘マシンとの遭遇(ナラズ)
2001/06/12
「私が乗るマシン見せてよ。」
レースの参加申し込みの為にショップに行った。(締め切りは5/25)私が乗るバイクはどれなんだろ?って思って、訊いてみたけど・・・・、無かった。ヨコハマの方の店に置いてあるらしい。んで、「どんなバイクなの??」って訊いてみたら赤いSS750ですよ。」ですって・・・。んがっ。うっそぉ〜〜〜・・・。私のシートもカウルも黄色だぞ??え?ってコトは?タンクだけってコト?うにゃ〜・・・どうなっちゃうのぉぉぉぉ???まるでマンガだ。ツギハギマシンだ。
「どうしてくれるの?」
だって恥ずかしいじゃん(((((@@;)掃除してないよりもっとやだぞ?
「心配しないで下さい。ちゃんと仕上げますから。」
どうやらシートもカウルもタンクも泥よけのトコも、ぜ〜〜〜〜んぶ黄色に交換してくれるらしい。やった〜!
カッコワルイのはイヤなんだもん・・・・(いや、モチロン、速ければそれだけでもカッコイイってのは理解してます。)
「本番前に乗ってみたいんだけど。」
これは、言っても良いコトだよね?だってさ、せめて街乗りでも良いから、事前に乗ってみたいんだもん。但し、今のままでは乗れないコトは事実。(足つきモンダイ)
「わかりました。21日の走行会に申し込みましょう。」 ・・・・マシンを仕上げる締め切りが早くなった、ってコトだな。
あ〜〜〜〜、なぁんて親切なんでしょう!これじゃまるでワークスかガチンコだ。(プチ・ワークスと命名済み)
さて、今後、ショップがどこまでアツクなってくれるか、ってのにかかってるな。私は自分の力でレースに出るワケじゃ無いからね。
広告塔だと思ってる。だったらせめて、1回位の練習はしとかないと・・・。雨が降らないように願うばかりだ。
何だかどんどん楽しみになって来ちゃった〜。


     申し込み、終了〜♪
2001/06/13
「チーム名さ、ショップの名前入れなきゃなんないの?」
いや、ショップのバイクなんだし、当然そうなんだろうなぁ〜?って思ったから訊いただけでして・・・。
カタカナじゃなくてアルファベットにしたかったの。そしたら、ショップの名前ね、中と後ろの空白含めて12文字になっちゃうの。文字制限が15文字だから、残り3文字・・・・。
う〜〜〜〜ん・・・・。え〜とぉ〜・・・、ホットチョコ・レーシング・クラブだと〜、略したらぁ・・・“HRC”?あっちゃ〜、ダメじやん!HCR?HRT?いくら考えても“H”がHONDAに見えちゃう・・・・。
「ね、どうしてもショップ名、全部入れなきゃダメ?半分じゃダメ?」って、1時間以上の長考の上、言ってみた。
「・・・・・・・好きにして下さい。」(やったぁぁぁ!粘り勝ちだぁっ!)
チーム名決定だ!!【BRAINHotChoco】 ハートなんて、フォントに無かったりして・・・。って心配してたら、
「無けりゃ手描きでやってくれますよ。」だって♪
「タイヤの皮むき、終わってるの?」
んと、だって、新品だったらコワイじゃん・・・。心配だったから訊いてみただけですぅ。
「大丈夫です。一度ちゃんと走ってありますから。」
リアタイヤも、けっこう端の方まで皮むきしてある状態らしい。あ〜よかった〜・・・。
「当日はどうすれば良いの?」
「お迎えにあがります。 」
うひひ。やった!これでキマリだな。“わらわはくるしゅ〜ないぞ!”って感じだぞ。(だんだんショップの人も、この“プチ・ワークス状態”を、面 白がって来た様子なのだ。)
筑波TTは観客少ない、って聞いて、後ろでは「沢山お客さんも呼んじゃって、焼きそば大会やっちゃお〜か?」とか、言ってるのが聞こえるんだもん。
あああ・・・何だか「パーティ」とか「ハイキング」みたいな雰囲気のレースになりそうだ・・・。わお。w(゜o゜)w


     ゼッケンナンバー決定
2001/06/18
「スケジュールって、どうなってるの?」
申し込みを済ませてから5日も経ってるから、そろそろ出た頃じゃないかな?って思ったの。
えと、見に来てくれる人達にさ、時間教えてあげなきゃいけないからね・・・。
「予選10:35〜、決勝14:50〜です。但し、ライダーとピットクルーの受付は6:45〜8:00までなので、7時半までには現地に行くようにしましょう。」
う〜ん、慣れてる感じだ・・・・。
「私は決勝に出れるの?」
モチロン予選を走ってみないとわかんないコトは承知なんだけど(笑)決勝のワクの人数と、エントリーの人数は知りたいじゃないのさ。
多分筑波は32人のワクの筈。エントリーの人数は聞いてくれるらしい・・・・。
締め切り後18日も経って申し込んだ私のゼッケン番号が、多分、参戦者の人数だ。私よりも遅く申し込んだ人がいるとは考え難い。
そして、私のゼッケンナンバーは「31」なのだ。原田と一緒♪サーティワンのアイス好きだからウレシイ番号だ♪ 19秒以内だったら決勝出られそうだぞ♪
「ね、走り方教えてよ。」
な、な、な〜んと大胆な発言なんでしょっ!w(@o@)w!自分で言っておいて、思い出し笑いしちまった。
900SSで、筑波開催レース(BOTT、トランスエコー、グランドスラム)で毎回表彰台に上がってるショップのメカの人の目の前に、筑波のコースを描いた紙を突き出した私・・・。
親切丁寧〜〜〜〜に、ラインの取り方、ギアの選択とシフトチェンジの場所、ブレーキング開始ポイント、筑波ならではの注意する場所、細かく細かくレクチャーを受けちゃった〜♪さんきゅぅ〜〜。
ショップに来ていた他のお客さんが「僕にはそんなコト教えてくれなかった・・・・」って言ってた。そりゃそうだ。私以外に、こんなコト聞く人なんて居るワケ無いモン。
「そりゃぁ〜、わたくし、ワークスですから。」って答えちまった。


     マシンとの初対面〜!!!
2001/06/20
「あのさ、ゼッケンって、余って無い?」
夜、戦闘マシンをトランポに積み込む為にショップに行った。21日の走行会当日の朝に取りに来るコトなんて、朝がヨワ〜イ私には絶対無理。
ショップのメカニックの人に、深夜12時近くまでかかって、ワイヤリング、カウルやタンクやステップの付け替え、磨き、走行チェック、保安部品一切の取り外し、等をやってもらい、「お待たせいたしました。明日のマシン、出来上がりました。」という言葉に対する返事が、コレかい・・・。
取りに行った時間が遅すぎて、バイク用品屋が開いてなかったんだもん・・・。余ってたら譲って貰えないかしら?って思って言ってみたの。
いつの間にかゼッケンがショップの奧から出てきて、キレイに貼られていました。ああ!ありがたや!
「回転数はいくつで走れば良いの?」
・・・・こんなコト位、自分で調べろ、ってハナシだよねぇ・・・・・。
でもだってさ、走行チェックしてくれたんだったらワカルだろうと思ってさ、つい聞いてみちゃっただけなのよぅ〜〜。
そしたら・・・タコメーターの、『これ以上回転数上げちゃダメなエリア』にマスクされてしまった・・・。
しかも、「赤ガム」で・・・。扇形のレッド・ゾーンが出来てしまった・・・。いかにも「危険!」って感じだ。
でも、天気予報ではどうやら明日は雨。(ヘタすると24日の本番も雨?)雨のサーキットは一度も走ったコト無い。サーキットどころか、普通 の道さえも、雨の日は殆ど走った記憶が無い。ましてや初めて乗るマシンで雨の中、そんな回転数になんか、なるワケ無いじゃん・・・。
スピードメーターも隠されちゃうし・・・。「見る必要無いモノは見ないで下さい」って言われちゃった。
さぁ〜〜て、明日、どうなるかなぁ〜。

     他の人にもやっちゃった・・・。
2001/06/21
「あのぅ・・・雨でも走るんでしょうか・・。」
走行会の主催者に対して、私が吐いた言葉です。(;^_^)
10時からの走行予定。8時40分頃に筑波に着いてから、ず〜〜〜〜〜〜っと土砂降りなんですもの・・・。
一応ね、ツナギに着替えて、マシンもトランポから降ろしました。(正確には、他の参加者に降ろしてもらいました)
他の人達がツナギの上からレイン・ウェアを着込んでるのを見て、私も着てみました。
一向に雨足が弱まらないから、ちと、弱気になって訊いてみたのです・・・・。
「???はい。え〜、走る走らないは個人で決めて下さい。」・・・・そりゃそうだ。
するとSUZUKIのバイクに乗った人が「せっかく来たんですから、走りましょうよっ!!」って、むちゃくちゃ元気に声をかけてくれた。そうだよね、走ってみようか!うん。走るコトに、きぃ〜めたっ!
「バイクのエンジンかかんないんで、ちょっと見てもらえます〜?」
おかしい。ニュートラルには入ってる。ガソリンも入ってる。キルスイッチも戻してある。キーもONになってる。なのに、どうしてエンジンかからないんだ??ウンともスンとも言わないのだ。昨日ショップで私の目の前でエンジンかけてた様子を見てたのに・・・・。どっか、何か外れちゃったのかしら?
さっきのSUZUKIの人、詳しそうな感じだぞ。助けてもらおう!ここまで来てエンジンかかんなかったら、シャレになんないモン!・・・って思って、声をかけたのだ。
3人も見に来てくれた。どうやら私の様子がただごとでは無かったらしい・・・。そして約2分後・・・。“シュゥンッ!”という音が聞こえて来た。やった!エンジンかかった!バンザイだ!!!!
「どこが外れてました?皆さんすごい〜!!」って、でぇ〜っかい声で叫んで歓喜!
「・・・・サイドスタンド上げたらかかりましたけど。」・・・んがっ!(; ̄O ̄)
「度々スミマセン・・・後ろ、持っててもらえます?」
今日初めてまたがったから、シート高さがどの位なのか、分かってなかったの・・・。
どうやらバレリーナ状態だった。トウで立ってる感じにツンツンだから、誰かに持ってて貰わないと、サイドスタンドを外すコトが出来ないの。今日初めて会った人に、ここまで親切にして頂けるなんて〜。
とりあえずサイド立てた状態でまたがって、どうにかバランスとってバレリーナやって、サイド外してもらって、後ろを持ってもらって、エンジンかけてギア入れて、押し出してもらった。
小学生時代の「自転車に乗る練習」を思い出してしまいました。はぁ〜・・・やっと走り出せる・・・。

     運が良いんだか悪いんだか・・・。
2001/06/21
「もしかして、雨、止んだ?」
つい、声に出して言っていた。そう言えば数分前から降って無い。さっきまで凄い雨足だったのに・・・???
今回の走行会は、参加人数がとても少なくて、全部で16人。2つに分けてあるから、同時に走るのはたったの8人。ジャマされないように、そしてジャマにもならないように、だぁ〜〜れも走ってないトコ見つけて(簡単に見つかる)コース・イン!
「最初の3周はツーリングして下さい」っていうお達しをキチンと守って、ラインは無視してギアだけ確認。
路面は完全にウエットなので、前のバイクの水しぶきがかかる。でも、雨は降って無い!3周目が終わると、2つの長い直線でアクセルを「ヒュン!」って開けてみる。(900の時は「ズバッ!」って感じなんだけど、750は「ヒュン!」って感じなのだ。)トルクが少ない分、割と急に開けても暴れない。い〜感じ♪だんだん速く走れるようになって来たぞ!って頃に、タイムアップ。残念!

「なんだよう〜。寂しいじゃないかぁ〜〜〜。

もう1つの組が走り始めると、再び豪雨・・・。さっきよりヒドイ感じ。もう、2回目の走行はやめちゃおうかなぁ〜、とさえ思った程だ。
ところがまた自分の走行枠が来ると、雨がピタっと止んでしまった。もう、レインウェアなんか全部脱いじゃえ!走るぞ〜!!
・・・でも、路面はさっきより悪い。それだけはアタマに叩き込んでの走行。今日の目標は、タイムとかじゃないな。ブレーキング開始場所の確認、習ったラインのトレース、選択ギアの決定。この3つだ。
私がそう決め込んで「安全運転」を始めると、1コーナーにSUZUKIのマシン、2ヘアにCRM、最終コーナーにSS900・・・。
雨が上がってても路面のグリップはウエットなのだ・・・。
ん・・・?8人マイナス3人で・・・?5人〜〜〜?筑波の本コースを、たったの5人で走ってる状態になっちまった。
どうりで誰とも会わないし、音も聞こえて来ないワケだ・・・。「ご自由に御走行下さい」って感じ。
な〜んだかツマンナイの〜〜〜。
「バイク積むの手伝っていただけませんか?」
・・・・と言いつつ、殆どやってもらった。(私は心の中で手伝った。)
「あの、もしかして一人で来たんですか?」って言葉を、今日は3度も聞いた。
「はい、そうですよ」っていう返事にたいしてのコメントも3つ。
「気合い入ってますね〜!」「根性ありますね〜!」「そんなに好きなんですか?」
今日初めて、このマシンに乗るんだ、って話をしたら、「チャレンジャーですねっ!」 って言われちまった。
さて、ここで本日の教訓〜♪
【一人で走行会に参加すると、超・安全運転になってしまって、つまんないっ!!】
だってさ、自分が運転して帰らなきゃいけないでしょ?バイクにしてもトランポにしても・・・。ねむい・きつい・だるいの3拍子。3日後がレースだ、って〜のに、何だか今日は一人でレースやりに行ったような気分になっちゃった。
自分の走行枠が全て終わると、また雨が降り出した。・・・・何だかちょっとコワイかも〜〜〜〜
本番の日、天気がどうなるか?ってのも、楽しみの一つに加わっちゃったかな〜?


          レース当日/予選前篇:まれに見る強運の持ち主なのかも?
2001/06/24
「ねぇ、私って、クラス優勝出来るってコトなの?」
朝早くから筑波サーキットに入り、ライダー受付を済ませ、今日のレースのパンフレットをもらった。私が一番気になっていた、“SS750クラスの参戦者数”を真っ先に確かめた。
・・・・何と・・・・私一人だった・・・・。私のマシンをトランポから降ろして待ってたショップのメカ=本日はピットクルーのGURI君に、大急ぎで報告しに走って行った。
「ellieさん、既に今の段階で、2つの賞を受賞していますね・・。」・・・・・・は?なんのこっちゃぁ???パンフレットに挟んであった紙を読むと、“レディース賞受賞者”のトコと“SS750クラス特別 賞”の所に、「ゼッケン31番」って書いてある。いやぁ〜、レースが始まる前に、2つも受賞が決まってる話なんて聞いたコトないや。つまり、転倒さえしなければ、OKってコトだ。急にお気楽になっちゃった私は、いきなりレースがフェスティバル♪みたいに感じられて来た。
「私、安全運転して良い?」
セコイ?・・・だってさ、とにかく転けるコトだけは避けたかったんだもん。
「とにかく、ほんの少しでも全開に出来る場所があったら全開にして下さい。ブレーキング・ポイントは、その後で考えれば良いです。全開にしてる時間を、少しでも長く取って下さい。」
これって、「安全運転禁止」っていう返事なのかしらん・・・?確かに私程度のレベルの人に対して「安全運転して良いです」な〜んて言えるワケ無いけどさ。
んとね、 せっかくみんなが見に来てくれてるのにさ、転けちゃったりしたら、ヤな気分になっちゃうだろうなぁ、って思ったのだ。以前予想していた“出場者31人”っての、間違いで、たったの21人しかエントリーしてなかったから、 予選落ちも無いし・・・。人数だけじゃなくて、“ クラスでトップの人の120%以内のタイムで走行”っていう基準にも、100%達するコトは間違い無いから。だってトップは“自分”なんだもん・・・・。
「あったかくなって来た!\(^O^)/」

こんなコトして遊んでたよ。
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・・・・暑い、って言うんだろうな、きっと・・・。ず〜〜っと降水確率50%だったのに、昨日の予報からいきなり晴れのマークが見え始めてたから期待はしてたんだけど、予選前の時点ですでに強い太陽光線が私に降り注ぎ出して、私はゴキゲン中のゴキゲン。最高のシチュエーションの中で、予選が始まった。しかし、さすがの私にもメッシュ無しの革ツナギは暑かった。( ̄。 ̄;
着ただけでも暑いのに、この上、走るんだよねぇ・・・。 バイクにまたがって止まってる時が一番大変だった。脚を真っ直ぐに必死で伸ばして、SSのバランスをつま先だけで支えなければいけないんだから・・・。GOサインがこんなに待ち遠しい思いをするとは思わなかったなぁ・・・。身体中のチカラをつま先立ちに集中してるんだから、暑さもひとしお、ってなワケで。

     予選終了〜決勝まで篇
2001/06/24
「私の近くを抜かないで下さい。」
900ccの速〜いバイクも混走のDUCATI CUP。予選の時、抜かれる瞬間に大きな音がいきなり左右から同時に聞こえたから、びっくりしちゃったんだもん。どうせなら、もちょっと離れて抜いてって下さいな・・・、っていう意味です。
ちゃんと「びっくりして私がふらついたらアブナイです〜・・・」って補足は致しました。
ニコニコして「はいはい、わかったよ〜」って言って下さった親切なライダー様、どうもありがとう〜♪
あ、モチロン、予選落ちは無しでした。だから全員決勝走れます〜〜♪
「ね、どうやってスタートすんの?」
だって全然わかんないんだもん!!このマシンで街乗りしたコトさえも無い私は、思い出して見れば、3日前の走行会の時だって、後ろを持ってもらってからの発進を2度やっただけだ・・・。
「分かりました。回転数をココに合わせて、こういう感じで発進して下さい。いきなりクラッチをつなげないで下さい。ウィリーしますから。ellieさんの場合、ウィリーの後に待ってるのは、転倒ですので。」
確かにその通り。暖機のエリアで、何度も“スマート・スタート”を実演してくれた、我が優秀なピット・クルーに感謝!
「(*^_^*)」

やっとの思いでつま先立ち!
風が無くてホントに良かった!
グリッドに並んでると、「一緒に写真撮って下さい〜」って言いに来てくれる人が・・・。その全てに応じてたら、いきなりスタートの時間が来ちゃった。「早くバイクにまたがって!」・・・・ホントだ。いつの間にかライダー紹介のアナウンスされちゃってるし。大急ぎでバイクにまたがったら、「ピピピー!」って笛なんか鳴らされちゃってるし。(だってキチンと乗るまで支えてて貰ってないと、倒れちゃうんだもん)・・・・・・緊張してる時間が全然無かった。
前を見たらすぐにフラッグが振られ、ウォーミング・アップの1周がスタート。やった!ちゃんとスタートうまく出来た!本番もこの調子でキレイにスタートしたいな〜♪・・・・なんて思ってる間も無く、いきなり本番スタート・・・。

     決勝〜表彰式
2001/06/24

「気持ち良いなぁぁぁ〜!」

ちゃんと本番でもスマート・スタートはキレイに出来た。予選の時より伸び伸び走れる!相変わらず後ろの方からみんなに付いていく形だけど、早い順番に並んでのスタートだから、後ろは気にしなくて良いし♪こんなに気持ちよく走れるのは3周目までだ、ってコトは分かってたから、それまではちゃんと美しく走ろう。(4周目以降は周回遅れになるから、後ろが気になっちゃうの。)
2周目か3周目、赤いSS1台が転倒コースアウトしてるのが見えて、心配しちゃった。・・・「競争」に向いてない性格なのかもしんないなぁ。
チェッカーが振られる瞬間には、「あ〜、もうこのバイクには、あと1周しか乗れないんだ〜・・」なんて、悠長なコト思ってるくらいだもん・・・。最後のウイニングラン(!)は、いろんなスタンドからたくさんの人達が手を振ってくれて、すごく気持ちよかったよ♪みんなありがと〜♪
「ところで私のバイクはいつ元に戻るの?」
レースが終わって、マシンをトランポに積み込んでくれた、マイ・ピット・クルーに仕事を思い出させちゃった、超・現実的なヒトコトでした。
大変な作業をやってくれた分、同じ様な作業が待ってるワケで。「・・・・終わったら連絡致しますので。」ありがと♪
何だかね、SS750の感触が自分の中にたっぷり残ってる内に、自分のSS900と乗り比べてみたいな〜って、つい、思っちゃったの。表彰式を待たずにマシンを載せたトランポで、一人帰って行った、サポートしてくれたGURIクン、ホントにありがと。
「眠くなっちゃった〜」

沢山貰って満面の笑顔!
クリックしても大きい写真は
見られません(笑)
表彰式までの待ち時間の長いこと長いこと・・・。SS750ccクラス特別賞、っていうのと、レディース賞、っていうのの、2つの賞品を貰えるって言うんで、ず〜っと待ってた。待ってる間、近くに座ってた人達から話のサカナにされてた私・・・。
“どういう状況であろうが、キチンとラインを守って走っててくれるから、安心して抜けた”とか言われてんの。自分では「目指せ完走」だからさ、コレで良いんだ、って思ってるんだよ〜。やたら沢山の賞品をかかえて無事に帰路につけました。

     あとがき
その後

「DUCATI CUP East 1 SS750 “WINNER”」

こんな盾まで入ってる!家に帰って賞品の袋を開けたら、ちゃっかり入ってた!参戦者一人だけでも、優勝は優勝なのね。
なんちゃって優勝だ。次回のゼッケンは「1」なのかしらん?(爆笑)
他の賞品(金のブレスレット、オイル、パーツクリーナー、ブレーキ液、Tシャツ4枚、ステッカー、他)も、モチロン嬉しかったんだけどさ、この盾を貰えたコト、凄く凄く・・・笑った。
2位とか3位とかの盾も多分作ってあったんだろうなぁ。
「楽しかった〜♪」
体格的に考えると、私には無理な大きさのバイクだってコトは最初から分かってるんだけど、隙間狙いでちゃっかり賞品をゲットしちゃった私は、GURIクンにお礼を言う為にショップに電話した。「秋にまた出場したかったら言って下さい。またマシンはお貸し致しますので。」・・・・・私さ、今回“750クラスはオイシイ”ってコトを宣伝しちゃった様なモンだから、次は出場者多いと思うんだけどなぁ・・・。「250cc位 の大きさが良いような気がするんだけど・・・。SRXとかグースとかさぁ・・・。」
う〜ん・・。DUCATIのショップのメカに向かって、これだ。
「もっと初心者のレースがたくさん出来ないかな〜」
冗談みたいな始まり方をしたから、何だか面白くて書き始めた参戦レポ。まさか最後まで冗談みたいに終わるなんて思って無かったけど、世の中にはこういうケースも希に有るのね・・・って感じで、自分を“外から見て”すっかり楽しんじゃった2週間だった。結果 、私の手元にはWINNERの盾が残り、怪我も余計な出費も無く、自分のマシンも点検までしてくれちゃって、凄くステキな経験させてもらっちゃった。
私をサポートしてくれたGURIクンを始め、手伝ってくれた沢山の仲間、応援してくれた友達、メールで励ましてくれたレースのセンパイ達、スタンドで拍手してくれた知らない人達、そしてこのページを読んでくれている全ての人達、みんなで楽しめたレースだったな〜って思ってる。最後に、BRAINさん、マシン貸してくれてありがと♪また貸してね♪


♪楽しんで読んでくれた皆様、どうも有り難うございました〜♪ by ellie





    番外編:GURI君の反撃
その後:パート2

「てめ〜のせいで日焼けが痛ぇ〜んだよっ!」

色白のGURI君が日焼けしちゃってるトコ見るの、初めてなんだもん
「ありゃまぁ〜ずいぶん焼けちゃってぇ〜!うきゃきゃっ!」って笑ったら、こう言われた。
「750クラス、俺も出てぇ〜〜〜!8秒切らなきゃモンダイ無いからなっ。」( ̄ー ̄)ニヤ
おぃおぃ・・・750モンスター狙うとか言い始めたぞ。キミは、グランド・スラムが待ってるでしょうに・・・。その意味深な笑いは何だよぅ〜・・・。 どうやらDUCATIの方が、賞品がイイらしい・・・・
そう言えば私が借りたSS750に乗ってみたGURI君は、「これなら10秒切れそうだ」ってニヤニヤしてたなぁ。モンスター750で8秒出せたら、そりゃぁ気持ち良かろう。それも見てみたい気がするなぁ。ハンディあるマシンでトップ集団に絡む姿って、何だか想像しただけでワクワクしちゃう。・・・・え?でもさ、それって、ピットクルーは誰がやるのよぅ???
「あ〜、俺もellieさんみたいな環境でレースやりてぇ〜。」
そりゃそうだ。誰だってそうだと思うもん。でも、GURI君だけは、それはあり得ないな。( ̄w ̄)ぷぷ。
だって、マシン自分で作れるコト、誰だって知ってるんだからさ、自分でやんなきゃイケナイに決まってるじゃん。それこそ「甘ったれんじゃね〜!」だ。(いつもの私はこう言われてる)
ま、グランド・スラムの時は手伝ってやるかなっ!ミニスカートはいて傘持って(爆)





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