KISS ALIVE!!!
2001/03/13 TOKYO DOME
LIVE REPORT

 


曲目リスト
Detroit Rock City
Deuce
Shout It Out Loud
Talk To Me
I Love It Loud
Firehouse
Do You Love Me
Calling Dr. Love
Heaven's On Fire
Let Me Go,Rock And Roll
Shock Me-Ace Solo
Psycho Circus
Lick It Up
Gene Solo
God Of Thunder-Eric Solo
Cold Gin
100,000Years
Love Gun
Black Diamond(Intro)
I Still Love You-Paul Only
Black Diamond(Eric Vocal)
- Encore -
I Was Made For Lovein' You
Rock And Roll All Nite

 


会場が暗くなったと同時に、大音量 且つ超低音の持続音に包まれた。
低音すぎて、耳には聞こえないけど、音が空気を動かしてるコトだけは感じる。
髪の毛が音で揺れる程の音量なのだ。
そして
「KISS」と書いてある緞帳が下がり落ちて、ギターのリフが始まった。

You Wanted The Best!
You God the Best!
The Hottest Band in The World! KISS!!!!!

ポールのお馴染みのMCから始まったオープニングはモチロン!
デトロイト・トック・シティ”!!!
ポール・スタンレーのヴォーカルは、デストロイヤーの時のそれと全く変わらぬ 張りのある声!
エースの悩ましいギターも健在。(しかも、上手くなってる!)



車がトラックにぶつかった後(笑)、マイクの前にジーン・シモンズが立つと、
ジュース”のリフが聞こえてくる。ポールは早々と上半身ハダカに。
今回ピーターが来なかったので、ドラムはエリック・シーガー。
タイトなドラムさばきに、初めて会うエリックにも好感度急上昇。



2曲終わった所でポールとエース・フレーリーはギターチェンジ。
狂気の叫び”が始まる。
ポールとジーンのボーカルの掛け合いは、28年間連れ添った息の合致を
否応無しに感じさせられる。



ポールが「エースの曲、聴きたい?」って感じのMCをすると、ボーカルがエースに変わり、“Talk To Me”だ!
ちょっとだけフラット気味のエースの声は、何とも悩ましく、
思わず「エース、カワイイッ!」って言ってしまった。
本人には聞こえてないだろうけど・・・。



そして曲は“I Love It Loud”に変わり、リード・ボーカルは再びジーンに。
この2曲は日本のオーディエンスにはあまり馴染みが無いのか、一緒に歌ってる人も少ない。
それでもサビのメロディーの覚え安さは、この曲を知らない人にも2番以降は歌えちゃうのだ!
ウォウォウ、ウォ〜オッ!



さて次は、定番曲のファイヤー・ハウス
オーディエンス、急に一斉に盛り上がる。(笑)
ジーンがたいまつを手に、口を膨らませてステージ前方に歩いて来ると、
その盛り上がりもひとしお。
日本のバンドで、これをマネして、ガソリンを飲んじゃった人を私は知ってるぞ。



そしてポールの“Do You Love Me”には「yes!!!」って答えたくなっちゃってる自分を発見。
すっかり会場全体が「KISS ARMY」化してしまってる様子。



こんなに次々とリードボーカルが変わるバンドも珍しいのかも。
「見せる」ステージは健在だ。
ボーカルはジーンに戻り、曲は「悪魔のドクター・ラブ」。
この辺の定番曲の時は、オーディエンスのノリも良いので安心してしまう。
でも多分、み〜んな私と同じ気持ちなんだろうな・・・。



Heaven's On Fireは、アニマルズからの曲で、このアルバムを出した頃のKISSには、
ドラムのピーターは居なかった。アルバム・セールスも落ちていたので、
この曲を知ってる人は果たしてどの位いるんだろう・・・・・?



Let Me Go,Rock And Rollは、ポールが相変わらずのノリノリ状態。
よく体力持つなぁ・・。
ハイジャンプは無かったけど、こういった聴き馴染みのある曲になると、
オーディエンスも身体の動きが違う。



そして曲はShock MeからAce Soloへ。
しかし、エースの声はどうしてこんなに色っぽいんだろ・・・。
見せ場その2。エースのギターソロの途中で、ギブソンから煙が吹き出し始め、
空へと飛んでいってしまった。空から宇宙へ、
ギターはどんどん飛んでいってしまいました〜〜〜。さよ〜なら〜〜〜〜〜。
(すぐ、替わりのギターが用意されて、持ち替えてましたけど。)



サイコ・サーカス、リック・イット・アップと続くと、ジーンのベース・ソロから雷神へ。
ステージ後のモニターは、稲光が炸裂。
そしてジーンのお待ちかねのパフォーマンス、血吐きのコーナーです!
口一杯に頬ばった“血のり”を、ブルンブルンと頭を振りながらベットベトに飛び散らせ、
ジーン独特の長い舌を突きだしてカッと笑う・・・。
コドモには恐かったかもしれないけど、今の私には・・・。サーカスでした。(笑)



エリックのドラム・ソロからCold Gin
ジンという種類のお酒を知るよりも早く、この曲を聴いた私にとっては、
ジンってオトナな感じがしてたなぁ・・。
次の曲、100,000Years が終わると、ポールがアリーナ中央に、ゴンドラ?に乗って
スルスルと移動。お待ちかね、Love Gunのイントロのリフが鳴り響く!!
ダダダダッ!ダダダダッ!ダダダダダダダッ!!!(水戸黄門のイントロじゃ無いっス。)
ファンサイトでの人気帳票でも1位だったこの曲は、確かに興奮したし、
アドレナリンが沢山出て来た気がするぞ。



そしてポールがステージに戻り、アコースティックなギターを奏で始める・・・。
Black Diamond
のイントロだ!!!
手元のメモに「ブラック・ダイヤモンド」って書いた私なんだけど・・・・???
あれ??イントロだけで曲が変わって、I Still Love Youが始まってしまった。
ん?私の勘違い???
・・・・いやいや、再び同じイントロが流れて来て、今度はちゃんと始まりました!
Black Diamondです。
ピーターの代わりにエリックがボーカルでした。
エリックの声を生で聴いたのは、生まれて初めて。
・・・・・ピーターに・・・・似てる・・・。
ジーン・ポール・エースが3人でステージの前に並んで、同じ動きをするアクションは、
健在でした。「そうそう、これが見たかったのよね〜」っていうコトを、全てやってくれました。(ポールの20cmヒールでのジャンプは、さすがに見れませんでしたけど・・・。)
火柱はボンボン上がるし。



そしてアンコール。一緒に行った人と、予想した曲目は大当たり。
(っていうか、誰にでも想像出来る曲だけど・・・。)
ラビン・ユー・ベイビーと、ロックンロール・オールナイト!!!
最後の最後に、ギターを叩き壊し、ユメの中にいた私達は、東京ドームを後にしました。




ピーターが来なかったので、「ベス」と「ハード・ラック・ウーマン」は無かったけれど、
(オーストラリアでの公演では、ポールがハード・ラック・ウーマンを
歌ったという話も 聞いてます。)
1973〜2001までの28年間にKISSとして出した曲、ホントはぜ〜んぶ演奏したかっただろうな〜。
これでラスト・ライブなんだから・・・・。
ノンメイク時代の曲も結構たくさんあって馴染みが薄い曲も多かったんだけど、
その時代あってのKISSなんだから、全てを受け止めて。
97年の時の復活ライブとは意味も違うからね。
途中、今までのKISSのライブ・映像がモニターで流れた時は、
私の目に、涙がじわ〜〜〜と出てきてしまった。だってもう、2度と観れないんですもの。
家に帰ってパンフレットを読むと、メンバーからのメッセージが書いてあった
。私にとってはとっても大きい存在だったバンドだったから、
すごくセンチメンタルな気分に浸ってしまっちゃいました。

 

 


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