鉄道の中央駅

9月16日


曇り、時々雨

 

朝7時10分頃に起床。だんだん起床時間が遅くなっているような気がする。今日は、資料にオーミック電極を蒸着ことになっている。やっと実験らしい実験を見ることができる。今日は天気があまりよくないようだ。今日で、この街に来てから1週間たったことになる。今までは快晴の日ばかりだったが、地元の人が、今年は暖かい日が長く続いているから、今の時期にストックホルムに来られて、お前はラッキーだ、とよく言われていたのを思いだす。今はまだ日が長いようだが、冬になるともっと暗くなるのだろうか。

 

昼食は学生と教授と一緒に取った。なんでも、新聞で携帯電話の出す電磁波が体に良くない影響を与えることが新聞に発表されたらしい。この国の携帯電話の普及率は相当なものらしい。そういえば、これまでに会った人の殆どが携帯電話を持っていた。大体、学科で携帯電話を持っていて、それを自分に貸してくれるくらいだから、もう、必需品なのだろう。日本ではどうなのだ、と聞かれたので、10年位前に電磁波の人体への影響の問題が話題になったことがあるが、今では忘れてしまったようだ、と答えた。実際のところ、医学的に確たる証拠が出されているわけでもないので、なんともいいようがない。教授が言うには、日本では基地局が普及しているので、携帯電話の出力が小さくて済む分、問題が少ないのだろう。そこへいくとスウェーデンは、基地局同士の距離が離れているので、携帯電話の出力を大きくしなければならないのだ、という。

 

午後は実験室に行く。試料に金属蒸着をするためだ。作業はあっという間に終わった。蒸着器はフルオートで、試料を入れたら真空引きから蒸着まで、全部コンピュータがやってくれるからだ。そのおかげで作業をする人は、装置の中身までは詳しくないようで、ただ、マニュアル通りにボタンを操作していくだけで事が足りる。日本ではフルマニュアルなんだ、と学生に言うと、それは羨ましいといわれた。

 

なんとなく物足りない気がしないではなかったが、実のところ少し熱っぽかったので、今日は早々に帰ることにした。Kista 駅に中華料理の店があったので、そこで夕食をとることにした。英語のメニューをみて、春巻きと、酢豚(と思ったら肉団子が出てきた)、それにチャーハンを食べる。味は悪くはないけど、これで3000円じゃあ、繁盛しそうもないよなぁ、この店。

 

風邪薬を飲んで、早々にベッドにいく。明日は早くから実験がまっている。


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