このQuodlibet とは「ごたまぜ」、「寄せ集め」とか、「メドレー」という意味のドイツ語です。
過去の Quodlibet: 2010年4月

「忙殺」という言葉がある。今年の4月はまさにそれだった。新学期が始まった。新しい講義の受け持ちが始まった。研究室の体制が新しくなった。学科の体制も新しくなった。とどめは月末の投稿論文の締め切り。締め切りに合わせて仕事をする。締め切りが仕事の区切りをつける。恐ろしい習慣...。

こんな状況でまともに楽器を吹ける余裕はないけれど、なんとか、バッハの無伴奏チェロ組曲のラッパ版を、1回に1曲ずつ、というペース。バッハは難しい。でも、面白い。規則性があるようで、おやっと思う転調で規則性を崩してみたり、ジグソーパズルで言えば、使い方が想像できるピースだけでなく、たまに、このピースはどこにハマるのだろう?、と考えさせられたりする。そんなことを考えるのは下手の浅知恵であって、「小節の頭を強拍として吹く」基本を忘れている自分を見つけてしまう。基本すら出来ていないことに我ながらガッカリする。そもそも、間違えずに吹くのも難しい。あぁ、キリがない。でも、面白い。(2010/4/30に書いたつもり)