ホウズキイカとユウレイイカ
深海生物図鑑:pp89
海洋、中層(200~700m) で生活する浮遊性のイカを描いたもの。いずれも塩化アンモニウムによって身体の比重を軽くしている。後方のユウレイイカは第4腕が最も比重が軽く、この腕からぶら下がる形で浮遊している。手前のサメハダホウズキイカは外套(頭巾のような部分:胴体にあたる)に塩化アンモニウムの溶液を大量にためこんでいる。
通常、イカは触腕を引っ込めているはずなのだが、このイラストではそのことを失念していたので、触腕が伸びた状態で描かれている。ユウレイイカはこれでもよいかもしれないが、サメハダホウズキイカではまずいかもしれない。
なお、深海生物図鑑ではホウズキイカとなっているが、サメハダホウズキイカが正しいですね。
ユウレイイカ(Chiroteuthis imperator)
後方のイカ。外套の長さ25cm
サメハダホウズキイカ(Cranchia scabra)
手前のイカ。外套の長さは6cm