M26 (NGC6694)

たて座の小さな小さな散開星団 メシエ26

 

2017年6月23日 2:00のM26

 

M26はたて座の小さな小さな散開星団。たての中央を作るδ(デルタ)星から1度東、画面でいうと右にあります。画面左上、25倍の視野を参考。

場所は分かりやすいのですが、この散開星団、目立ちません。少なくとも市街地の空ではそう。当日、月の出は明け方の3:33。正午月齢は28.3。ほぼ新月なので月はなく、さらに空は快晴。しかし透明度が良くありません。天の川は見えず、そしてM26もよく分からない状態。右側の大きな円は50倍の視野を示したものです。

視野の中央にある暗い星。その周囲に凧型とでもいうのか、方位磁針型というのか、並んださらに暗い星。合計この4つがM26。これ以外にも星があるはずなのですが、手持ちの口径125mmで見えるのはこれだけ。それも見えたり見えなかったりする可視限界。どうも周辺がやや煙っているようなので、かろうじて微星が集まる散開星団らしいと分かる程度。

星団と50倍視野の比率はスケッチからそのまま考えると140:6。25倍の視野を1.5度=90分、50倍視野を45分とした場合、星団の大きさは1.9分。18世紀のメシエも大きさ2分としたそうです。ただし、撮影された微星を含めると差し渡し9分に達すると言います。

 

  

 

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