Tree of Life

生命の樹

 

 

Tree of Life Short cut
 
生命の樹:ショートカット:目的の系統と分類群はこちらから
 

 

 生命の樹: 

 すべての生物には血縁関係があります。その関係はちょうど家系図のようなもので、枝分かれした図で表わすことができます。それをダーウィンは生命の樹と呼びました(「種の起源」上下 岩波文庫 を参考のこと)。

 生命の樹についてもう少し詳しく→  

 このコンテンツでは身近な動植物を例にして生命の樹の枝ぶり、つまり生物の間にある血縁関係を見ていきます。

 

 生物とは?: 

 生物/Organizumu/オルガニズムとは定義がむずかしいものです。そもそも生物を定義することは不可能であるという意見もあります(多分、そうなのでしょう)。ともあれ、ここではDNA、あるいはRNAを遺伝子として持ち、それを包み外部と区分けする細胞で身体ができている、という程度の意味で使います。少なくとも地球の生物の身体は遺伝物質以外はタンパク質や脂質で作られており、なかには炭酸カルシウムやリン酸カルシウム、セルロースなどで身体を補強したり骨格、装甲などをつくり出すものもいます。

 日常、目の前の物体が生物なのか?、あるいは別のなにかなのか?、それに悩むことはほとんどないですし、生き物とはそもそも何か?、ということに悩むこともないでしょう。しかし注意深くみるとタンパクと核酸でできていながら代謝を行わないウイルスや遺伝子のなかで奇妙な挙動をしめす遺伝子配列などなんともいいがたいものもあります。

 

 生物の系統:

 生物は大きく3つの系統に分かれています。なお、ウイルスの系統や起源はよくわかっていません。もともとは細胞のなかで移動する遺伝子などが細胞外に飛び出したものだという意見もあります。

      ?______Virus(ウイルス)

  

 __A1 ________Monera (モネラ:古細菌以外のバクテリア)

   |

   |_________Archaea (アーキア:古細菌)

     |

     |_______Eukaryote(エウカリオテ:真核生物) 

            (ゾウリムシ、粘菌、ワカメ、イースト、キノコ、植物、動物など)

 

 生命の樹:各系統へのショートカットはこちら

 上の系統樹のなかでA1に“地球上すべての生物の共通の祖先”がいます。

 これが真核生物/エウカリオテです。真核生物はモネラやアーキアよりも複雑で、遺伝子が細胞の中の“核と呼ばれる器官”に収まっているのが特徴です。

 

 モネラとアーキアとエウカリオテと: 

 生物の3つの大系統のひとつはMonera モネラ、いわゆるバクテリアです。普通、バクテリアは単細胞の生物で小さく、眼に見えません。バクテリアには大変な数の種類がいるはずですが、外見ではたいした違いはありません。しかし生命を維持するための代謝のバリエーションは非常に幅広く。発酵、遊離した酸素、硫酸、硝酸、鉄イオンなどを使った呼吸によってエネルギーをつくり出すものがいます。

 もうひとつはArchaea アーキア、これはあまり知られていない生物で、古細菌というものです。外見はバクテリアと変わりませんし、小さく、やはり眼にみえません。一見するとモネラですが、じつはエウカリオテに近縁だといわれます。

 最後のひとつがEukaryote エウカリオテ/真核生物です。以上のモネラやアーキアと違い、細胞のなかに遺伝子を収めるための器官、核、を持っています。またほとんどの種類がミトコンドリアのような器官を持ち、モネラやアーキアよりも構造自体は複雑です。

 エウカリオテにも多くの単細胞の種類がいますがたくさんの細胞で身体ができた種類もいます。大きさは眼にみえないほど小さなものから全長99メートル、重量5500トン(推定)にたっするものもいます。

 

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