食後のオオミスジコウガイビル 今日のご飯はミミズさん 撮影:2005年7月10日 公園の道ばたでグデ〜〜となっていたオオミスジコウガイビルくん。良く見たらこれから動かんとするところで、びらびらのきしめん状の身体がじょじょにしゃきっとした姿に。なるほど、やはりあのきしめん状の姿は弛緩している状態なのか・・・と見ていると、身体の前の部分になにやら赤いものが。
もしやと思って眺めるときしめん状にかたまった身体にはべたべたの粘液だけでなく、妙に泡立っている。そしてその泡立ちをよく見るとピンクの小さな肉片が・・・。
20分ばかりして身体をすっかりほぐして移動していくにつれて見えてきた画面中央のピンクのちいちゃなもの。これはミミズの身体の一部のようです。赤みのかかったピンクで半透明の組織、かすかに見える体節と円筒状の身体。しかもまだ生きていてピクピクとのたうっていました。もちろん、身体の大部分をもっていかれてしまって、残った肉片がまだ機能を失っていない・・というだけなのですが、ともかく動いていました。どうもオオミスジくんの食後にちょうど出くわしたらしい。オオミスジくんの身体が赤く膨らんでいたのは、オオミスジくんがミミズの肉片を呑み込んでいたからなのでしょう。
なお、この画面中央やや上に、ミミズの体内につまっていたとおぼしき土くれ(ようするにミミズの腸内につまっていたフン)が見えています。
詳しく解説するとこんな状態。泥の部分は団子がつながったような状態で、いかにもミミズの体内にありました・・という印象。それにしてもミミズをどうやればこうもきれいに食べられるのか不思議ですね。なんとも器用な動物です。