Erigeron属2 ヒメムカシヨモギ Erigeron. canadensis 写真中央の矢印の先にあるのがヒメムカシヨモギ(見にくいですね・・^^;) 撮影は2003.09.03. 左手にある花は同属のヒメジョオン(Erigeron.annuus)
ヒメムカシヨモギ、この植物は荒れ地や空き地に普通に生えています。背は高くて1メートル以上あり、8月の終わりから9月にかけて目立つようになります。花はまるでつぼみのように見えるので、咲いていても気がつきにくいですね。
小さな花がたくさんついたヒメムカシヨモギの花序 ヒメムカシヨモギはなんとまあ、ヒメジョオンやハルジオンと同じErigeron属です。いやあ、これを知った時、正直マジですか???と思いました。見た目がぜんぜん違いますからね。属や種が便宜的だということは知っていますけど、これは意外です(属よりも小さい分類階級で彼らが区別されているかどうか?、それは知りませんけど・・・)。
ヒメムカシヨモギの花を拡大。小さな白い花びらを広げていることに注意 今の季節ですとヒメムカシヨモギと一緒にオオアレチノギクが咲いています。ヒメムカシヨモギによく似ていますが、細かい毛が葉っぱ全体、例えば裏側にまで生えていることや、花の形がツボ状で、花びらがほとんど広がらないことで区別できます。
オオアレチノギク Erigeron. sumatrensis オオアレチノギクは本によってはErigeronとは別属になっています。
(「フィールド・ガイド 色別野の花図鑑」小学館 菅原久夫 pp197 ではConyza. sumatrensis)
北村が参考にしたのは、
「原色日本帰化植物図鑑」保育社の原色図鑑52 長田武正 1976
です。こちらではErigeron属扱い。原産地は南米なのだそうな。
オオアレチノギクの花。これでも咲いています。 ちなみに、上の写真を撮っていたらジガバチが花から花へ渡って何かしていました。どうも舌をのばすような動作をしていたことからすると、オオアレチノギクの花粉なり蜜なりをあさっていたのかもしれません。
北村のいる神奈川ではこの9月第1週の時点でオオアレチノギクは綿毛をたくさん飛ばしています。