Ornithopoda オルニソポーダ おそらくは派生的なオルニソポーダの頭骨レプリカ オルニソポーダ(鳥脚類)は植物を食べることに、より適応した鳥盤類です。例えば、鳥脚類でない鳥盤類、レソトサウルスやティレオフォラ、マルギノケファリアの歯は単純ですが、オルニソポーダでは歯がより咀嚼に適応した構造になっています(角竜は例外)。
以上の写真の頭骨には
1:下顎の上に伸びた突起が発達していること
2:眼の前の穴(aofe:ただし、以上の図で示したaofe の位置は正確ではないかも・・・)が事実上なくなっていること
3:たくさんの歯をもっていること
といった特徴を見ることができます。さらに、以上のL で示された骨を見て、それから以下の写真を見てください。以下の写真にはMX にarticular for Premax と示した部分があります。
これは吻部の骨がここに関節することを示しています。それを踏まえて先のL で示された骨と、この存在したであろう吻部の骨の位置関係(articular for premax)を見てください。本来ならば、そこに存在したであろう吻部の骨とL で示された骨が接触するであろうことが予想できます。実はこの特徴、これもオルニソポーダの特徴です。つまり、
4:吻部の骨とL (涙骨)が接触する
というわけですね。
ようするに、この頭骨はオルニソポーダのものですし、オルニソポーダはこうした特徴を持つ動物であることがわかります。
オルニソポーダに含まれると考えられる恐竜には、ヘテロドントサウルス、ヒプシロフォドン、イグアノドン、ハドロサウルス、パラサウロロフス、サウロロフスなどです。