神の言葉 男の言葉を聞くと 暴君はあきれたように言った。 「するとなにかね? そなたの言葉の正しさは そなたの神が 保証してくれるというわけかね?」 男がそうだと答えると 暴君は言った。 「そなたの神の正しさは そなたしか わからないではないか」 そして 暴君は続けた。 「そなたの言葉は そなたが保証し、 そなたの神は そなた自身が保証する。 これでは 何もいっていないのと同じだ」 暴君は下がれと 手をふると言った。 「おまえは何も言っていない」 徒然問答へ戻る