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 次の角で、自分達は西と東に分かれて別々の国に赴かなければならないという時、「じゃあ気をつけて」と手を振る友人の姿は、酷く頼りなく淋しそうに見える。薄い肩は尚一層薄く、笑顔は明らかに普段のそれとは違うので、手放し難くシリウスには感じられる。
 もっと触れておけば良かった、もっと抱きしめておけば良かったという脈絡のない後悔が胸の内で暴れ狂い、彼は引き倒されてぼろぼろになる。
「もう一筋向こうの角で別れよう」
 と真面目な顔をしてシリウスが言うと、「またすぐに会えるのに」とルーピンは笑って呟く。勿論そんな保証はどこにもない。
 けれど2人はそれ以上は何も言わず、ただ黙って通りを歩く。次の角まで。


先生が淋しそうに見えるのは
自分が淋しいからですブラックさん(容赦なく)。
先生、野良犬が付いてくると追っ払えないタイプ?
地球の果てまで2人で歩いていかないように注意。
2004/01/10



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