56 「服はどういうタイミングで脱げばいいのかな?」 「…………何だって?」 「ベッドに入る前に脱げばいいのか、入ってから脱ぐのか……私はよく知らないから」 「・・・・・・リーマス」 「うん?」 「俺が脱がせるから、お前は何もしなくていい」 「そういうものなのか。じゃあ私は君の服を?」 「……特に規則がある訳ではない」 「ええ?そんなんじゃ皆困るだろうに」 「いや、あまり困らないんだ」 「そうかな?」 「すぐ分かる……こらちょっと待て、どうして靴を履いたままベッドに上る」 「だって君が……」 「お前は強制捜査官か!ていうか靴をはいたままベッドに上がってしかも立つな!そこから俺にフライングボディーアタックでもかけるつもりか!」 「シリウス……顔が青いよ」 「取り合えず降りろ……ああ、リーマス。そういう頓珍漢なところも含めて、俺はお前を愛している……たぶん」 「私もだよ。君が好きだ。シリウス」 「・・・・・・」 「……人にボタンを外してもらうのって何だか不思議な気持ちがするね。介護を受けているみたいだ」 「……キスしても?」 「もちろん。今更許可が要るだろうか」 「これまでのキスとは少し違うかもしれないな。それと、キスが始まったら、その後はもう話してはいけない」 「そういう規則?」 「そうだ。規則だ」 メルに少しだけ書くつもりで始めたのですが どんどん長くなってきて、「これが突然メールで届いたら どうだろう……」と思って自分ちでアップしました。 先生は実はこれ緊張して照れているのであって 天然ボケではないんだけど、シリウス気付いてない……。 2003/10/30 BACK |