2 500人に1人か1000人に1人。 確率はシリウスにはよく分からないが、存在しているだけで周囲にとても強い影響を及ぼす人間がいる。その人がいるだけで妙に何でも楽しくて、どんどんエネルギーが湧いて来るような。あの頃は毎日がとびきりの刺激の連続で、眠るのも瞬きさえ惜しいくらいだった。彼がいなくなった今、そのごっそりと欠けた部分があまりにも大きすぎてシリウスは時折どうしていいか分からなくなるのだ。 ひょろりと長い手足をしていた。痩せていた。髪のハネ具合ときたらいっそゴージャスと言っていいくらいで。早口で喋った。語尾の所で念を押すようにこちらを覗き込む癖があった。何を考えているのか読めなかった。それでも掛け値なしに友人だった。 目を閉じれば、あの子供っぽい声が蘇る。彼の声を聞くと、無性に何かが始まるような気がした。いつも。 彼はジェームズという、名前だけは冗談のように平凡な少年だった。 こういう人は実際にいます。会うとすっげぇ楽しいんだけど、 家に帰ってから熱が出ちゃうんだよ(笑)。 私にとってジェームズは「限りなく神に近い男」なので、 端的に言って難しいさ書くのが! そのうちに駄文のほうにも登場します。 BACK |